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日本メディア学会の沖縄本土「復帰」をめぐるオンライン連続研究会のお知らせです。
<日本メディア学会 オンライン連続研究会>
「本土復帰50年とメディア〜沖縄のいまを学ぶ」
■第5回「自衛隊という存在と向き合う」
講師・銘苅一哲 沖縄タイムス記者 対話者・金平茂紀 司会・七沢潔
日時・2022年8月7日(日)10:30-12:30
50年前、「復帰」とともに沖縄に進駐した自衛隊は、沖縄戦における日本軍の記憶もあって住民の強い拒否反応に遭遇した。しかし、その後ヘリを使った救命活動や地域社会への貢献が評価され、いまや世論調査で8割を超える県民が支持する存在となった。と同時に米軍との一体化が進んで頻繁に合同演習が行われ、宮古・八重山には中国をにらんだミサイル基地が建設されて先行きは不透明さを増す。
メディアもずっとタブー視してきた自衛隊の存在に去年、1年間の連載で迫った記者が、大きかった反響もふくめ報道を通じて見えてきた世界を語る。
●お申し込みは8月7日当日、朝6時半が締め切り
下記のURLからお願いします。
■第6回「沖縄社会の隠れた実像を伝えて」
講師・山城紀子 フリージャーナリスト、元沖縄タイムス記者
対話者・金平茂紀 司会・七沢潔
日時・2022年9月18日(日)14:00-16:00
「復帰」直後に沖縄タイムスに入社した山城紀子は長らく圧倒的多数の男性職場である編集局でマイノリティの「女性記者」として、ずっと婦人欄を担当させられた。沖縄のメディアとして、主力テーマである「米軍基地」や「沖縄戦」に関わるなど望むべくもなく、悶々としていた。だが90年代になると手がけてきた精神障害者や高齢者、外国人など社会の周縁に置かれた人たちを伝える記事が重要視されはじめた。そのケアの担い手の女性たちにも、山城は光を当てていった。
本土からの「まなざし」が好んで焦点化する分野とは違う、沖縄社会の隠れた実像。それを地道に描いてきた山城の仕事を通して、一面的であるがゆえにともすると消費され、忘れられやすい沖縄報道のあり方を考える。