【報告】陸自オスプレイは木更津に来るな!6.29防衛省緊急抗議行動
「杉原こうじのブログ」より転載
6月29日夕方、「陸上自衛隊オスプレイ、来るな!木更津・防衛省緊急抗議行動」が行われ、45人が参加。主催は「大軍拡と基地強化にNO!アクション」。地元千葉から、幕張メッセでの武器見本市反対でご一緒している「どこの空にもオスプレイはいらない@船橋」の金光理恵さん、「市民ネットワーク千葉県」の伊藤とし子県議が発言。6・6米軍横田基地反対集会・デモ、辺野古実、NAJAT、戦争・治安・改憲NO!総行動などからも発言を受け、要請書を地方協力局の職員に提出しました。
7月6日午後には、配備される17機中の最初の1機が岩国から木更津に飛来予定で、現地で抗議行動も準備されています。木更津基地でのオスプレイの整備機能も今後、格段に強化されるとのことです。
事は千葉だけの問題ではありません。イージス・アショアに続き、米軍・陸自オスプレイの国内過剰配備も抜本的見直しを行うべきです。
木更津配備の現状と問題点については、吉沢弘志さん(パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会)が起案された以下の要請書をぜひお読みください。
※7月4日(土)18時~19時、JR津田沼駅北口デッキにて「武器見本市もオスプレイもいらない!街頭アピール」が行われます。「どこの空にもオスプレイはいらない@船橋」と「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」の共催です。
(写真の後半に載せたネットプリントのプラカもご活用ください)
<関連>
陸自オスプレイ6日に木更津配備 5年内に佐賀空港へ移駐方針(7月3日12:17配信、共同通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/51ee746c557c2d3384b3971bdddf4c834c580cff
「オスプレイが危険飛行」基地監視の市民団体が発表(7月2日、共同)
https://this.kiji.is/651343629849871457?c
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【要請書】
陸上自衛隊導入のV-22オスプレイの木更津駐屯地への移送の中止並びに同駐屯地のオスプレイ整備拠点機能強化の見直しを求める申し入れ
内閣総理大臣 安倍晋三殿
防衛大臣 河野太郎殿
外務大臣 茂木敏充殿
5月8日、前中期防(2013年~2018年)において17機導入が決定された陸自オスプレイV-22の最初の2機が、民間船を用いて米軍岩国基地に搬入された。その後岩国基地内での同機体の動きが一切見られない中、6月19日開催された「第1回木更津駐屯地に関する協議会」において、防衛省は同機体の7月上旬からの「暫定配備」を公表し、その後の報道によれば、7月7日に最初の一機が木更津基地に飛来するとのことである。
一方これに先立ち、防衛省は木更津駐屯地での日米オスプレイの整備機能の格段の強化計画を木更津市に対し一方的に説明している。これによるならば、現行MV-22最大4機の整備機能を最大7機に、これに加えて陸自のV-22を最大3機、さらに米海軍仕様のCMV-22の整備をも想定するとのことである。これにより米軍公表資料によれば、2030年度までに米軍機51機、そして陸自機17機の整備を行うという、実に現行の3倍ものオスプレイ整備機能強化が木更津駐屯地に課せられることになるのである。
たしかに、米軍側は現在の整備契約会社「SUBARU」の契約切れ後の新たな実施企業の募集を行う旨、5月8日付で提案要求を公表してはいる。しかしながら政府・防衛省は「日米共通整備基盤は後方分野における日米協力の象徴」などとの情緒的な事由を掲げて、木更津駐屯地での事業継続を主張しているのである。木更津市民はもとより千葉県民全体への過剰な危険性の負担を強い、さらに部品落脱が明らかになった横田基地での米空軍CV-22の将来的な10機体制を加えて考えるならば、関東圏全体の住民を危険にさらすことにほかならない。
私たち基地現地から反基地・平和を願い活動してきた市民は、日本国内だけでなく、世界中いずれの地でも欠陥機「オスプレイ」を運用しないよう求めてきた。米国内では都市部上空での飛行を行っていない米軍所属のオスプレイを、日本国内にここまで密に配備しようとしていること自体、いかにオスプレイが危険きわまりない機体であるかを証明して余りある。ここに陸自オスプレイまで加わり、整備のために貴重な税金を今後も空費しつづけながら、私たちの市民生活をさまざまな意味で圧迫することを認めることは断じてできない。
日本政府においては、先般の「イージス・アショア」配備計画の撤回が示したように、陸自オスプレイの導入、米軍オスプレイの国内過剰配備についても徹底的な精査を行い、根本的な見直しをするよう強く求めるものである。
・3月25日発令の「米軍海外移動60日間停止」解除後も、米軍岩国基地での陸自V-22の整備等が進められていない理由の開示を求めること。徹底的な機体の安全性の保証が得られるまで、V-22の木更津への移送を行わせないこと。
・木更津基地のオスプレイ整備機能の強化は、木更津市はもとより、関連自治体とその住民への説明責任を果たし、そのすべての同意を得るまで白紙とすること。
・陸自オスプレイの導入、日本国内の米軍オスプレイ配備については、安全性、費用対効果、軍事的合理性等あらゆる面から再度精査を行い、計画の妥当性が完全に証明されるまで配備・運用を凍結すること。
2020年6月29日
来るなオスプレイ!木更津 緊急申し入れ行動 参加者一同
呼びかけ:大軍拡と基地強化にNO!アクション2019
賛同:オスプレイ来るないらない住民の会、市民ネットワーク千葉県、船橋・憲法を生かす会