防衛大臣岩屋毅様
2019年4月8日
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
4月7日、防衛省は琉球・宮古島で陸上自衛隊宮古島駐屯地開設祝賀式典なるものを行った。
それに先立つ3月26日、陸自警備部隊380人を配備、軍事車両も平良港から陸揚げした。ところが、同駐屯地に弾薬庫が設けられ警備部隊が使用する中距離多目的ミサイルと迫撃砲が保管されていたことが分かった。
ミサイルを置かないように求めていた地域住民を欺く騙し討ちであり、決してゆるされるものではない。
4月2日、閣議後の記者会見で岩屋毅防衛相は「普通科の装備であり、その説明が必ずしも十分ではなかった。お詫び申し上げる。」と隠蔽した事実を認め、陳謝した。
4日、沖縄防衛局は千代田地区の住民を対象に説明会を開き「説明不足だった」と謝罪した。説明会では、中距離多目的ミサイルは早急に撤去する。撤去後は保良地区鉱山に建設される弾薬庫に搬入すると説明があったが、搬出の時期は「言えない」と答えた。
だが、鉱山に隣接する保良部落会が2017年12月に、七又部落会も2018年10月に弾薬庫の配備反対の決議をしている。
住民の同意のない弾薬庫計画自体を直ちに撤回すべきだ。
弾薬庫建設に反対する地元が新たな装備の押し付けを受け入れるはずもなく、何より今回の一連の対応により防衛省の説明姿勢にたいする不信感が広がっている。
地元の住民は「小火器、小銃保管庫と聞こえのいい言葉を並べ立て島民に基地建設を容認させた。しかし、実体は迫撃砲や中距離多目的誘導弾を入れる弾薬庫そのものだった。
政府は、ミサイル基地を造るためにウソをつき、住民をだました」と痛烈に批判している。また、”ほかにも隠していることはないか”と。
都合の悪い事実を伏せ部隊配置に向けて既成事実を積み重ねてきているが、南西諸島、なかんずく宮古島への自衛隊配置をただちに中止すべきである。
宮古島は飲料水のすべてを地下水に頼る。洗浄剤や薬剤が地下水を汚染する不安が拭えない。
以下、要請する。
1、宮古島への自衛隊配備を直ちに中止すること
2、住民の同意のない宮古島への弾薬庫配備計画を直ちに撤回すること。
3、宮古島と石垣島への自衛隊ミサイル基地建設計画を中止すること。
4、岩屋防衛大臣は、宮古島住民に対して直接謝罪すること