辺野古サンゴ訴訟は即日結審に
11月20日 17時15分NHK
アメリカ軍普天間基地の移設先の名護市辺野古沖に生息するサンゴの移植を許可するよう農林水産大臣が県に指示したのは違法な国の関与にあたるとして、県が国を訴えた裁判が始まり即日結審しました。
名護市辺野古沖の埋め立て予定海域に生息するサンゴの移植をめぐっては、国と地方の争いを調停する「国地方係争処理委員会」が、ことし6月農林水産大臣が移植の許可を県に指示したのは違法な国の関与にあたるとした県の申し出を退けました。
県はこの決定を不服として、指示の取り消しを求める訴えを起こし、20日から福岡高等裁判所那覇支部で裁判が始まりました。
玉城知事はみずから法廷で意見陳述を行い「指示は、私が判断する前に農林水産大臣が命じたもので、知事の判断権限を奪っていて大きな問題がある。県民を代表する知事の判断は何よりも尊重されなければならない」と訴えました。
これに対し国は「移植の許可を求める申請は県が定める審査基準を充足するものであり、合理的な理由なく許可しないことは違法だ」などと主張し、訴えを退けるよう求めました。
県側は、証人尋問を求めたものの採用されず、裁判は20日で結審しました。
判決は、来年2月3日に言い渡されます。(以下略)