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3月10日 沼津海浜訓練場で日米共同訓練に抗議
12月の北海道・東北の演習場でのレゾリュート・ドラゴン21に続いて、沼津海浜訓練場と東富士演習場で日米共同訓練が行われている。10日には抗議行動が行われ、30余名の人々が参加した。この日は陸自水陸機動団は集会の開始前に上陸訓練は切り上げてしまったが、日米の大型輸送ヘリCH-47とCH-53Eが上空を飛び交った。
東富士演習場では、厚木基地を中継拠点とした普天間基地のMV-22オスプレイと、初参加の陸自木更津駐屯地のV-22オスプレイが共同訓練を行った。
写真1枚目 アメリカ海軍HPより。9日LCUでの車両の揚陸。
上陸訓練を含む日米共同軍事訓練に反対する 集会アピール
いままさにロシアによるウクライナ侵攻が行われている。私たちは、いかなる理由があろうとも直ちに停戦すべきことを呼びかける。そして、ここ今沢海岸において、戦争を想定した訓練が行われていることを容認できない。 情報によると、米海兵隊と自衛隊が共同で沼津海浜訓練場と東富士演習場を使って大規模 な訓練を 3 月 7 日から 25 日まで、上陸作戦訓練と迫撃砲、榴弾砲などを使った各種射撃訓 練を行う、としている。 日本側は、佐世保の相浦駐屯地から陸上自衛隊の水陸機動団、千葉県の木更津駐屯地から ヘリコプター団が参加し、水陸両用車 AAV や欠陥機オスプレイ V-22 が持ち込まれ、米側 は、沖縄県から海兵機動展開隊、長崎県から米海軍の水陸両用戦隊が参加し、日本側が約 400 名、米側が約 500 名、合計約 900 名という規模である。米側の主要装備の中には、現 在ウクライナで使用されているとみられる対戦車誘導弾「ジャベリン」が持ち込まれている。 戦争を想定した訓練が、霊峰富士を頂き、平和を希求する静岡県で行われることは、とても 容認できない。 政府は、自衛隊について専守防衛を旨として、憲法 9 条に違反する「陸海空その他の戦力」 ではないとしてきた。しかし、明らかなる軍隊である米軍と一体となって訓練を行なっている姿が目の前にある。 いかなる理由があろうとも軍事力によって物事は解決することできない。軍事力によって 平和を作り出すことはできないのだ。私たちは殺されることも、殺すことも望んでいない。 唯一の戦争被爆国が、核シェアリングを議論する必要は全くない。平和を作りだす外交努力こそ必要である。「丸腰が一番安全だ」と述べた中村哲のように、荒廃したアフガニスタン の地を緑によみがえらせ、仕事と食料を作り出し、平和を作り出してきたことにこそ学ぶべ きである。 私たちは、戦争したがる政治家を許さない。それはロシアであれ、米国であれ、日本であ れ、戦争したがる政治家はいらない。平和を求める世界の人々と手を結び、戦争に反対する。 私たちは、ここに上陸訓練を含む日米共同軍事訓練に反対を表明する。
以上
2022 年 3 月 10 日 上陸訓練を含む日米共同軍事訓練に反対する集会 参加者一同 ・静岡県平和・国民運動センター ・憲法擁護静岡県民連合 ・静岡県勤労者協議会連合会
■令和4年2月24日
陸 上 幕 僚 監 部
令和3年度第31海兵機動展開隊との共同訓練の概要について
陸上自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化すべく、以下のとおり令和3年度
第31海兵機動展開隊との共同訓練を実施しますので、お知らせいたします。
1 目 的
陸上自衛隊及び米海兵隊の部隊が、それぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施
する場合における相互連携要領を実行動により訓練し、日米の連携強化及び共同対処能
力の向上を図る。
2 期 間
令和4年3月4日(金)~3月25日(金) 注 3月7日からに変更になった。
3 場 所
東富士演習場及び沼津海浜訓練場
4 担任官
(1) 陸上自衛隊
陸上総隊司令官 陸将 前田忠男
(2) 米海兵隊
第3海兵機動展開部隊長 中将 ジェームズ W ビアマン(James W. Bierman)
5 訓練実施部隊
(1) 陸上自衛隊
ア 水陸機動団第1水陸機動連隊基幹
イ 第1ヘリコプター団
(2) 米海兵隊
ア 第31海兵機動展開隊
イ 第1海兵航空団
6 特 色
(1) 水陸機動団及び第31海兵機動展開隊による国内における水陸両用作戦に係る共同訓練を実施
(2) 陸上自衛隊V-22が初めて共同訓練に参加し、水陸機動団と連携した訓練を実施するとともに、米海兵隊MV-22と共同訓練を実施
7 新型コロナウイルス感染症対策
(1) 本訓練に参加する隊員は、防衛省・自衛隊が定める方針に基づき必要な感染症対
策を十分に講じて参加。2回目のワクチン接種から6ヶ月以上経過している者については、3回目のワクチンを接種して参加
(2) 隊員は、各駐屯地出発前にPCR検査を受検し、陰性の者のみ訓練に参加
また、訓練終了後、PCR検査等を受検するとともに、検疫所の指示に従い、必要な措置を実施
(3) 新型コロナウイルス感染症の感染が疑われる隊員が発生した場合は、PCR検査の受検、積極的に濃厚接触者と疑われる者を特定・隔離する等、感染拡大を最大限防止
(4) 在日米海兵隊関係者は、訓練参加前にPCR検査を受検し、陰性であることを確認した後、訓練に参加するほか、米海兵隊の定める基準等に基づき、自衛隊と同様に必要な感染症対策を徹底。