国防か、自然か…米軍訓練の移転計画に揺れる馬毛島 元住民、地権者、首長、経済界、それぞれの思惑は
2020.11.05 10:00
皆が「宝の島」と表現する、大隅諸島の馬毛島(鹿児島県西之表市)。だが、誰のための「宝の島」なのか。
イセエビやトコブシが豊富に獲れる漁場で育った元住民たち。島の自然と文化に価値を見出す人たち。開発のため、島のほとんどを買収し国に160億円で売却した元地権者。島をアメリカ軍の訓練施設として活用する計画を進める国。そして再編交付金や自衛隊駐留による経済特需を期待する地元・西之表市の住民たち。
様々な思惑に揺れる南西諸島の小さな島の現状をレポートする。(鹿児島放送制作 テレメンタリー『島の宝の島軍事基地は誰のため』より)
(以下略)
■硫黄島から空母艦載機の離着陸訓練が移転か
■「外国を攻撃するための軍隊が馬毛島に来て、仲良くなんかできないですよ」
■「やはり国土防衛は国の最重要課題ですから」
■「今までこんなに大きなお金を持ってこようとした人がいますか」
■「“宝物だよね”と言ってもらえるようにするかを考えていきたい」
■「“嘘も方便”というかたちを作られてしまう」
■ネット上には基地に賛同の声も多数