屈辱の日 そしてあの事件から4年
4月28日は沖縄にとって「屈辱の日」。68年前の1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約が発効となり、日本は独立した一方で、沖縄、奄美、小笠原は日本から分離され、沖縄は米国の施政権下に置かれました。米軍は沖縄の住民の農地を奪い、「銃剣とブルドーザー」で好き勝手に、強引に軍事基地を拡大し、抵抗する住民たちの人権を蹂躙しました。敗戦から7年間は悲惨な占領地状態、日本国憲法も及ばない植民地同然の実態が続きました。米兵によるレイプ事件が多発し、多くの女性が犠牲になりました。本土復帰までの20年間の後、復帰して現在に至っても、まだ沖縄には多くの米軍基地があり続けています。事件事故も続いています。さらに新たな米軍基地を造ろうとさえしています。現在も、米軍基地は米軍の特権だらけの不平等な日米地位協定によって守られています。
さらに2016年の同じ日、悲惨な事件が起こりました。元海兵隊員で軍属の男が、二十歳の女性をレイプ目的で襲い、殺害して遺棄したのです。あれから4年、日米両政府は米軍の軍属の範囲や基準を見直す日米地位協定の補足協定を結びました。しかし、地位協定によって裁判権などの特権が認められた軍属の数は、あの事件後も増えているとのことです。事件事故も減る気配はありません。米軍特権はこのほか日本の国内法の適用除外、基地の管理権なし、出入国自由の特権など多数あり、欧州の国々との対等な地位協定とは大きな違いがあります。
沖縄の「屈辱の日」、苦渋を強いられた沖縄に対して、私たちがなすべきことをいまこそ考えたい。特に地位協定の改定は急務です。