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11月20日、陸自座間駐屯地に 宮古島へのミサイル搬入について抗議しました
キャンブ座間のシンボルマークが変わました。新しいマークはビー工場のようです。陸上自衛隊演習に関連した動きは見られませんでした。
■申し入れ書
在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団司令部司令官 ジョエル・B・ヴァウル推将 様
陸上総隊日米共同部長 垂水 達雄 様
座間駐屯地司令・第4施設群長 小野 一也 様
11月14日、何十人もの市民らが座り込んで抗議する中、弾薬を積んだトラック15台が宮古島に上陸し、陸上自衛隊宮古島駐屯地の保良訓練場(弾薬庫)にミサイルが搬入されました。陸上幕僚監部は「宮古島島民の安全安心を守るためにも島内に弾薬を保管することは必要不可欠と考えている。また、早期に体制を確立することは抑止、対処力維持にも必要」と話したようですが、でも沖縄の住民は経験から知っています。軍隊があるところにこそ戦争は起きるのです!
いま沖縄はすさまじい勢いで増強される自衛隊軍備にさらされています。奄美大島も含め、与那国島、石垣島、宮古島に自衛隊基地が次々に建設され、ミサイル部隊を中心に配備されつつあります。これは一体何のためでしょうか。
沖縄島では航空自衛隊がそれまでの第83航空隊(F15戦闘機20機)が2017年には第9航空団(F15戦闘機40機)に格上げ、戦闘機以外の機種も続々移動させ、他に3つある航空方面隊と同格の南西航空方面隊に昇格させるという大増強を行なっています。陸自の中には約3,000名からなる水陸機動団が創設されました。これは自衛隊版「海兵隊」とも言うべき部隊で、米軍と同じ水陸両用装甲車AAV7を52輌購入して配備しました。AAV7とは完全武装した兵士25名を乗せて敵前上陸し戦闘するための兵器です。すでにこの部隊は米軍と共同訓練を行なっているばかりか、沖縄の海兵隊基地キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブに配備される密約もなされていることが今年暴露されました。防衛省は2012年から自衛隊の南西シフトの目的を自衛隊の対中防衛、すなわち中国の封じ込め戦略、東シナ海における中国の権益拡大を阻止するためであると、「日米の動的防衛協力」文書で明記しています。
さらに在沖米軍基地すべてが自衛隊と共同使用することも計画されており、辺野古新基地は自衛隊部隊の拠点基地とすることも政府は考えているからこそ何としても建設を押し通すのだと思います。
政府は自衛隊の南西シフトを「防衛の空白を埋める」と説明しますが、軍事史専門家が指摘するのは島嶼防衛に成功した歴史はないということです。だから水陸機動団も米軍と協同で島嶼防衛戦ではなく、離島奪回作戦の訓練をしているのです。住民の暮らす島が戦場になり占領され、さらにその島を戦場として奪回戦闘が行われる。こんなことを政府は想定しています。
日本を「戦争できる国」にしないでください。
日本を「戦争できる国」にするために沖縄を利用するのはやめてください。
自衛隊・米軍共同の日本の軍事化に私たちは反対します。
宮古島を始め、沖縄の島々のミサイル配備を今すぐやめてください。
私たちは、「基地のあるところに戦争がやって来る」という先人の言葉に立って、基地のない島、基地のない日本を目指していきます。
2021年11月20日
バスストップから基地ストップの会と申し入れ行動参加者一同