※ 小西誠さんのブログより
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未だに完成しない奄美大島のミサイル基地――ここで歯止めをかけない限り、奄美大島の一大要塞化が進行する!
2021/07/04 16:33
■奄美ミサイル基地では、巨大射撃場が未だに工事中!
第3回「島々シンポジウム――奄美・種子島から琉球弧の要塞化を問う!」のlive開催のために、およそ2年ぶりに奄美を訪れることになった。「島々シンポジウム」の司会者の三上智恵さん(ジャーナリスト・映画監督)や、遠く石垣島から来られた山里節子さん(「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」)らもご一緒し、新設された奄美大島の基地を視察・調査をすることになった。
後述する日米共同演習「オリエント・シールド21」の開催直前とあって、奄美駐屯地(地対空ミサイル部隊などの基地)は、厳戒態勢に置かれていた。門前の警備員らも、カメラを向けただけで、「撮影禁止!」を乱発する。もちろん、撮影をとがめる法的根拠は、何もない。
■巨大な覆道射撃場が工事中!
冒頭の写真が奄美駐屯地に建設中の、覆道射撃場だ。全長約300メートルと予測される、自衛隊では、最長の射撃場である。防衛省の奄美に関する情報公開文書によると「訓練施設」と明記される場所だ。位置は、弾薬庫地帯の手前に建設中だ。
同様の覆道射撃場は、宮古島の保良訓練場ーミサイル弾薬庫にも建設中であるが、写真で見るように、その巨大さに驚かされる。この射撃場は、自衛隊でも幾つか造られているが、最新式の覆道射撃場であり、内部には、様々な射撃施設が完備されている。奄美駐屯地は、南西シフト態勢下のミサイル基地だけでなく、軍事施設としても最新の、重要施設であることが分かる。
■奄美駐屯地・瀬戸内分屯地ー地対艦ミサイル基地の、未完の巨大弾薬庫
このnoteでも紹介してきたが、奄美大島には、二つの巨大基地が建設されている。一つは奄美駐屯地(地対空ミサイル部隊+警備部隊+空自移動警戒隊=施設面積約51㏊)であり、もう一つが、この奄美駐屯地・瀬戸内分屯地である(地対艦ミサイル部隊+警備部隊=施設面積約48㏊)。
だが、この瀬戸内分屯地には、二つの基地が造られつつある。一つは、地対艦ミサイルなどの基地であり(A地区=28㏊)、もう一つが、巨大弾薬庫地区(B地区=約31㏊)だ。
瀬戸内分屯地を訪ねても、その正門からはもとより、地対艦ミサイル基地も、弾薬庫もほとんど見えない。全体が山陰に隠されているというわけだ。(以下略)