※木元茂夫さんのfacebookより転載させていただきました。
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12月27日、ヨコスカ平和船団は、海自乗組員に訴えました。
この日横須賀に在港していた「おおなみ」「いかずち」「たかなみ」の乗組員に順番に訴えました。
●「おおなみ」(DD111) 4月26日出港 11月24日帰港 海賊対処第36次隊
「おおなみ」の乗組員のみなさん。4月から11月までの7ケ月の航海は、本当にきつかったと思います。新型コロナの影響で寄港はできても上陸できない状況の中での215日の航海でした。こうなってしまったのは、11月3日から6日までインド洋ベンガル湾での「マラバール2020」という日米、オーストラリア、インドの、海賊対処とは何の関係もない共同訓練に参加させられたからです。横須賀を母港とするイージス艦「ジョン・S・マケイン」も参加していました。この訓練がなければみなさんは1ケ月は早く帰って来れたでしょう。乗組員の人権を無視して、こうした航海計画を立てた海自幹部に私たちは怒りを感じます。こんな航海を繰り返させてはなりません。
●「いかづち」(DD107) 11月28日出港 12月25日帰港行先不明
「いかづち」の乗組員のみなさん。この1ケ月、みなさんはどこで何をしていたのでしょう。防衛省は何も発表していません。日本の市民の知らないところで、こうした航海が行われるのは、おかしいと思いませんか。
●「たかなみ」(DD110) 2月2日出港 6月30日帰港 中東情報収集第1次隊
「たかなみ」の乗組員のみなさん、今年の2月2日、中東での情報収集部隊の第1次隊として、みなさんは横須賀を出港していきました。現在は「むらさめ」が派遣されています。11月17日には「マラバール2020」の後半で、アラビア海北部海空域で、原子力空母ニミッツと共同訓練を行いました。こうした行動が繰り返されると、中東における日米軍事一体化が進んでしまいます。「日本独自の派遣」といいながら、アメリカの軍事行動に組み込まれて行ってしまいます。そんなことを許してはならないと私たちは思っています。中東への情報収集部隊の派遣は、先日、1年延長されましたが、その必要はないと私たちは考えます。
海上自衛隊のみなさん、私たちは今日は「敵基地攻撃能力をもつな」という横断幕をかかげています。自衛隊に射程距離900kmという長距離ミサイルをもたせようとする動きが加速しています。日本がこれまで掲げて来た「専守防衛」は根底からひっくり返されてしまいます。中国やロシアは対抗措置を考えるでしょう。終わりなき軍拡競争に突入してしまいます。みなさん、おかしいと思いませんか。
自衛官のみなさん、どうか自衛隊の中から、声をあげて下さい。
この間の海自の訓練
■令和2年11月17日海上幕僚監部(お知らせ)
日米印豪共同訓練(マラバール2020)について
1目的海上自衛隊の戦術技量の向上並びに米海軍、印海軍及び豪海軍との連携の強化2期間(1)前段令和2年11月3日(火)~11月6日(金)
(2)後段令和2年11月17日(火)~11月20日(金)
3訓練海空域(1)前段インド洋東方海空域(ベンガル湾)(2)後段アラビア海北部海空域4参加兵力(1)前段海上自衛隊:護衛艦「おおなみ」米海軍:駆逐艦「ジョン・S・マケイン」印海軍:駆逐艦「ランヴィジェイ」、フリゲート艦「シヴァリク」、補給艦「シャクティ」、潜水艦「シンドゥライ」、P-8I等豪海軍:フリゲート艦「バララット」
(2)後段海上自衛隊:護衛艦「むらさめ」(17日のみ)第51航空隊(隊員2名、17日~18日)米海軍:空母「ニミッツ」、巡洋艦「プリンストン」、駆逐艦「ステレット」、P-8A印海軍:空母「ヴィクラマディチャ」、駆逐艦「コルカタ」、「チェンナイ」、フリゲート艦「タルワー」、潜水艦「カンデリ」、補給艦「ディパック」、P-8I、MIG-29K、DORNIER等豪海軍:フリゲート艦「バララット」
5主要訓練項目(1)前段対潜戦訓練、対空戦訓練、対水上射撃訓練、対空射撃訓練、洋上補給訓練等(2)後段戦術運動等
■令和2年11月18日海上幕僚監部(お知らせ)日加共同訓練(KAEDEX20)について海上自衛隊は、次のとおり加海軍と共同訓練を実施しました。
1目的海上自衛隊の戦術技量の向上及び加海軍との連携の強化
2期日令和2年11月17日(火)
3訓練海空域九州西方
4参加部隊(1)海上自衛隊:護衛艦「しまかぜ」(2)加海軍:フリゲート艦「ウィニペグ」5訓練項目各種戦術訓練。
■令和2年12月18日海上幕僚監部(お知らせ)日米仏共同訓練について
海上自衛隊は、次のとおり米海軍及び仏海軍と共同訓練を実施しました。
1目的海上自衛隊の戦術技量の向上並びに米海軍及び仏海軍との連携の強化
2期間令和2年12月15日(火)~12月17日(木)
3訓練海空域沖ノ鳥島周辺
4参加部隊(1)海上自衛隊:護衛艦「ひゅうが」(2)米海軍:駆逐艦「ジョン・S・マケイン」、P-8A(3)仏海軍:潜水艦「エメロード」
5訓練項目対潜戦訓練