◎呼びかけ:STOP大軍拡アクション、島じまスタンディング
◎2月10日(金)18:00~19:00
◆ 基地のない平和な石垣島。私たちはそれを奪ってはならない。日本政府が再びそれを力ずくで奪おうとするのを、やめさせなければならない。
住民を騙して、政府は「南西シフト」と呼ばれる琉球弧の島々の軍事化を進めてきました。造らないと言ったはずの弾薬庫を造ったり、しないと言った訓練をしたり、現時点では予定していないとごまかしたり、数え上げればきりがありません。
自衛隊の新基地が既に開設された島々では、当初の説明にはなかった更なる増強が計画・実行されています。2016年、基地のない平和な八重山諸島に、「戦後」初めての基地「与那国駐屯地」が開設されました。まず、「技術系」だという沿岸監視部隊(陸自)が配備され、昨年移動警戒隊(空自)が配備されました。今年は電子戦部隊(陸自)が追加配備される計画です。更に、警戒監視部隊(空自)、地対空ミサイル部隊(陸自)の配備が計画され、基地拡張のための用地取得費用が来年度予算案に計上されています。軍事利用のための与那国空港の延伸や港湾の整備・新設も検討されています。昨年は日米共同訓練が行われ、米軍が駐留し、自衛隊戦車が公道を走行しました。与那国町は有事の全島民避難を念頭に国民保護計画を策定し、昨年11月にはミサイル飛来を想定した避難訓練も行われています。
石垣島で陸自配備計画が持ち上がった頃には誰も予測し得なかったような事態になっています。琉球弧の島々を戦場とする日米共同作戦計画の策定、各種新型ミサイル・敵基地攻撃能力を持つ長射程ミサイルの配備(防衛省は1月、石垣市に「現時点では」計画はないと説明)など、島々を守るためではなく、島々を作戦領域として利用するための配備だったということが、明らかになっています。
(昨年12月には石垣市議会が、「長射程ミサイル配備を認めない」という意見書を可決しています。)
石垣島の新基地が完成すると、自衛隊の「南西シフト第一段階・ミサイル戦争態勢の基盤づくり」が完成に近づきます。そして「安保3文書」体制下、その次の段階へ、「国民の決意から始まる」(国家安全保障戦略)ものとしての「国全体の防衛体制」「国力を統合した我が国自身の防衛体制」(国家防衛戦略)に相応しい最前線基地として、「離島機能」を備えた「国境離島」(土地規制法)とするために、すべての島々が、米国の対中国戦略をベースとする日本の攻撃的ミサイル戦争の実戦態勢のためにつくり変えられようとしています。
「基地のない平和な島」というあり方を許さず、全ての島々を軍事緊張のもとに置くこと。米日/中の軍事対立構図を演出する日本の「安全保障政策」は、そこに向かっています。
石垣島の生命の「おおもと」の山ー於茂登岳のふもと、地下水の涵養域と言われる森林を破壊して、ミサイル基地建設の突貫工事が日曜日も夜間も構わず進められています。市民の住民投票の権利も奪われたまま、環境への影響も分からないまま、3月までの開設が企てられています。そればかりか、2月末に12式地対艦ミサイルの発射装置とミサイル弾体を運び込んでしまおうという計画まで明らかになっています。こんなことを許してはいけません。
一貫して住民を騙して…本当の目的を隠して進められた計画は、中止されなければなりません。
いま国会で審議されている、琉球弧の更なる軍事化を含むー「安保3文書」が描く軍事優先国家ーを導く「大軍拡予算」に対して、併せて抗議します。ぜひご参加ください。
◆ 連絡先
・STOP大軍拡アクション
TEL 090-6185-4407(杉原) メール anti.arms.export@gmail.com
・島じまスタンディング
メール ishiisugito@gmail.com(石井)
《追記》
2月4日の琉球新報の報道などで、以下のとんでもない計画が明らかになりました。
■3月16日に、防衛省は石垣島の陸自自衛隊を発足させる。
■2月6日の週から物資の搬入を始める。
■3月はじめには、12式地対艦ミサイルの発射機を含む車両約100台などを運び込む。
■12式地対艦誘導弾を含む弾薬を、3月15~19日に搬入することを調整中。
■4月に駐屯地開設の記念式典を行う。
宮古島では、保良弾薬庫基地の2021年4月の開設から、6月に弾薬類の一部搬入と11月の本格的なミサイル搬入までに、住民の大きな抵抗がありました。その教訓を活かして?、なのか、石垣島では基地開設式典前にミサイルを搬入してしまおうというのです。許せません。
ミサイル搬入も、基地開設も、やめさせましょう!
参考▶琉球弧の軍事化に反対するネットワーク(ブログ)