<木元茂夫さんのfacebookより>
急速に進む日米軍事一体化-南シナ海で共同訓練の連続
ここまで日米共同訓練が続くと、「そこまでやるのか」といささか気が重くなる。
この一か月の動きからは、単純に1日の訓練ではなく、アメリカ海軍の作戦行動の一翼を担う、あるいは補完するところまで来てしまった海自の姿が見えてくる。
10月9日、イージス駆逐艦ジョン・S・マケインが「航行の自由作戦」を実施したのと同じ日に海自は対潜訓練を実施、12日にはそのマケインと共同訓練をやった。しかも、一連の訓練はすべて事後発表である。
14日にはイージス駆逐艦バリーが台湾海峡を通過。空母レーガンとイージス巡洋艦「アンティータム」も何らかの作戦行動をしていると推測されるが、残念ながら動向をつかめていない。「自由で開かれたインド太平洋」の名のもとに、菅政権は日米軍事一体化を加速させている。
日本学術会議の任命拒否、中曽根康弘元首相への弔意表明問題など、言論の自由を抑え込もうとする動きと、海自の作戦行動は表裏一体をなすものだと言っても過言ではない。
10月16日からは鹿児島県臥蛇島での日米上陸演習もはじまろうとしている。
●日誌 この一か月の日米艦隊の動き ★が海自の軍事行動
★9月19日 ヘリ空母「かが」、護衛艦「いかづち」、マラッカ海峡を通過、インド洋へ。
9月24日 スリランカのコロンボ港を出港
★10月05日頃 ヘリ空母「かが」、護衛艦「いかづち」、再び、南シナ海へ
10月07日頃 原子力空母レーガンも南シナ海へ、29日に横須賀を出港したイージス駆逐艦ジョン・S・マケイン(DDG56)、東シナ海から南シナ海へ移動。
★10月07日頃 ヘリ空母「かが」、護衛艦「いかづち」、インドネシア海軍と「親善訓練」
10月09日 イージス駆逐艦ジョン・S・マケイン、南シナ海で「航行の自由作戦」を実施。
★10月09日 「かが」、「いかづち」、潜水艦「しょうりゅう」、南シナ海で対潜訓練を実施
10月10日 空母レーガン、インド洋に展開
★10月12日 「かが」、「いかづち」、南シナ海でイージス駆逐艦ジョン・S・マケインと共同訓練
10月12日 空母レーガン、マラッカ海峡通過、南シナ海へ。
10月14日 イージス駆逐艦バリー(DDG52)、台湾海峡を通過
■令和2年10月7日海上幕僚監部(お知らせ)日インドネシア親善訓練について
令和2年度インド太平洋方面派遣訓練部隊は、次のとおりインドネシア海軍との親善訓練を実施しました。
1目的(1)インドネシア海軍との相互理解の増進及び信頼関係の強化(2)海上自衛隊の戦術技量の向上
2期日令和2年10月6日(火)
3訓練海空域南シナ海
4参加部隊(1)海上自衛隊護衛艦「かが」、「いかづち」
(2)インドネシア海軍フリゲート艦「ジョン・リー」コルベット艦「スタント」
5訓練項目戦術運動、近接運動、通信訓練
■令和2年10月9日海上幕僚監部対潜戦訓練について
令和2年度インド太平洋方面派遣訓練部隊は、次のとおり、対潜戦訓練を実施しました。
1目的戦術技量の向上
2期日令和2年10月9日(金)
3訓練海空域南シナ海
4参加部隊(1)護衛艦部隊護衛艦「かが」、「いかづち」及び搭載航空機3機(2)潜水艦部隊潜水艦「しょうりゅう」
5訓練項目対潜戦訓練
6その他(1)新型コロナウイルス感染症への必要な対策を行い実施しました。
(2)令和2年10月10日(土)~11日(日)補給のためベトナム社会主義共和国カムラン港に寄港します。
■令和2年10月13日海上幕僚監部(お知らせ)
日米共同訓練について
令和2年度インド太平洋方面派遣訓練部隊は、次のとおり、日米共同訓練を実施しました。
1目的海上自衛隊の戦術技量の向上及び米海軍との連携強化
2期日令和2年10月12日(月)
3訓練海空域南シナ海
4参加部隊(1)海上自衛隊護衛艦「かが」、「いかづち」(2)米海軍駆逐艦「ジョン・S・マケイン」(DDG56)補給艦「ティピカヌー」(T-AO-199 給油艦全長207m 40,900トン)
5訓練項目各種戦術訓練
6その他新型コロナウイルス感染症への必要な対策を行い実施しました