2022年6月7日(火) 19:47TBSテレビ
岸田政権として初となる経済財政運営の指針、いわゆる「骨太の方針」が閣議決定しました。
岸田総理
「(資産所得倍増について)複数年度にわたる具体的なプランを今年中に策定し、実行致します」
「骨太の方針」では、「人」や「イノベーション」などに重点的に投資するとしています。また、個人の金融資産を貯蓄から投資に向かわせるため、「資産所得倍増プラン」を年末までにつくる予定です。
一方、「防衛費」については、ウクライナ情勢などを受けてNATOの加盟国がGDPの2%以上を目指していることを示したうえで、「5年以内」と期限を定めて防衛力を抜本的に強化すると明記しました。
2025年度の財政健全化の目標は維持したものの、「状況に応じ、必要な検証を行っていく」と将来的な変更に含みを残す内容となりました。
【記者解説:骨抜きチキンの方針…?】
一体、誰が総理なんだ!これでは「骨太」ではなく「骨抜きチキン」だ。財務省のある幹部は、安倍元総理の要求を次々に飲む総理の姿勢に、いらだちを隠しませんでした。
岸田総理側は来年度の予算編成に向けて、「去年の骨太方針に基づき、経済・財政一体改革を着実に推進する」と本文に記載したことで、「財政健全化の旗を守った」と強調しています。しかし、積極財政を主張する安倍元総理側は「重要な政策の選択肢をせばめることがあってはならない」との文言が直後に入ったことで、防衛費の大幅な増額や赤字国債による借金について、制約されることはないとの姿勢です。(以下略)