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■日米英艦隊の行動 9月14日~10月9日まで続く
マスコミは軍事行動の全体像を報道する義務がある
10月4日の中国軍機56機の台湾防空識別圏への進入ばかりが、報道されている。この日は10月2日3日と「沖縄南西海域」で17隻の大艦隊で「日米英蘭加新共同訓練」を行い、そのうちの空母クイーンエリザベス打撃群9隻と原子力空母カールビンソン打撃群3隻が「沖縄南西海域」から「南シナ海」へ移動した日です。中国側は空母部隊の台湾海峡通過を警戒していたのではと、私は思っています。防空識別圏の南西の端を飛行し、特に台湾に接近し威嚇したようなことはなかったと思います。
この間、日米英艦隊がやったことを整理すると
9月14日~15日 日英共同訓練 英原潜と海自潜水艦の訓練
訓練海域 「日本周辺」とだけ発表。
9月17日 横須賀基地所属イージス駆逐艦バリーが台湾海峡通過
9月18日~10月1日 日米共同訓練 原子力空母カールビンソン打撃群と海自の共同訓練。佐世保基地所属のイージス艦「ちょうかい」、横須賀基地所属のイージス艦「きりしま」、護衛艦「いかづち」、「やまぎり」が参加
訓練海域「沖縄南方」
9月24日 米軍のB-52戦略爆撃機1機と空自第9航空団F-15戦闘機2機と、米海兵隊のF-35B戦闘機2機が、要撃戦闘訓練
訓練空域「那覇北西の東シナ海上の空域」
9月27日 イギリスのフリゲート艦リッチモンドが台湾海峡通過
10月2日~3日 日米英蘭加新共同訓練
蘭はオランダ、加はカナダ、新はニュージーランドで
原子力空母カールビンソンとレーガン、空母クイーンエリザ
ベス、海自ヘリ空母「いせ」など17隻の訓練
動員した艦艇は1996年の台湾海峡危機を上回る。
訓練海域「沖縄南西」
10月4日~9日 日米英蘭加新共同訓練(第2波)
空母クイーンエリザベス打撃群と海自護衛艦「しらぬい」の
共同訓練
訓練海域「南シナ海」
原子力空母カールビンソン打撃群も南シナ海に移動
これだけの軍事的圧力をかけ続けたわけです。これは防衛省が発表したものです。こうした情勢をなぜ、マスコミは正確に報道しないのでしょうか。
イギリスは小型哨戒艦2隻のアジア常駐を発表し、9月にイギリスを出港したと報道されています。配備先は公表されていませんが、今後の動向は要注意です。
写真2枚目、3枚目は、10月3日の「日米英蘭加新共同訓練」
2枚目 イージス艦「きりしま」とオランダ海軍のフリゲート艦エファーツェン
3枚目 イージス駆逐艦チャフィー(90)、護衛艦「やまぎり」(152)
など。