■東富士19巡目「104訓練」のまとめ(中間報告)
2023.7.29 米軍は東富士に来るな!出て行け!静岡県民の会 御殿場平和委員会
※1 開始時刻と終了時刻は、南関東防衛局から関係自治体に送信されたメールによる時刻
※2 開始時刻前及び終了時刻に撃たれた米軍による榴弾の数(104とは別の部隊)
白燐弾の数は、内数
2. 東富士18巡目「104訓練」の特徴と問題点
(1) 今回は、兵員460名、車両100両、榴弾砲6門、射撃日数10日という兵員、車両の数からは、大隊規模の計画であったが、実際は兵員350名であり、榴弾砲も6門のため中隊規模であったと思われる。車両の中にハイマース(高機動ロケット砲システム)が2両含まれていた。
(2)訓練期間は、計画では7月15日~28日(25日、26日は除く)の内10日間であったが、7t@z鵺日は行わず、24日までの9日間だった。
(3)砲撃総数は825発(内白燐弾364発)で、白燐弾が総数の44%と半数に近い数だった。前回、前々回では、白燐弾は約5%だった。今回の白燐弾の数は何を意味するだろうか。総弾数から見ても、中隊規模で、前回の721+α発(米軍発表は768発)より多かった。
(4)6門の榴弾砲が用意されていたが、搬入や射撃の様子から察するに、射撃場所には常に4門だけであったと思われる。訓練初日7月16日に射場に向かう長い車列が搬入された。
(5)夜間訓練は、訓練終了時刻からは、毎日の9日間であった。但し、夜間砲撃は7日間だった。2日間は、小火器訓練など別の訓練であったと思われる。
(6)小火器訓練」は、7月18日から連続3日間、山口射場で行い、7月21日、22日は、山口射場以外の場所で行い、計5日間行った。
(7)2020年10月実施の17巡目から、演習通報に同じ場所で「104射撃を実施していない間、米軍が使用」となっており、3日目(7月18日)、8日目(7月23日)、9日目(7月24日)には、訓練終了の後に別の部隊による榴弾砲が撃たれた。
(8)今回も前回同様に自衛隊は畑岡射場で戦車砲と機関銃の訓練を連日行い、同じ着弾地に榴弾砲を撃ち、白燐弾と思われる着弾も確認されました。これまで米軍と自衛隊は射撃訓練の時間をずらしていたが、前回から同時に訓練が行われ、まるで「日米共同訓練」のようです。「104訓練」の時には、紛らわしい訓練は行うべきではありません。
白燐弾 (2023.7.22)
白燐弾(2023.7.22)
畑岡射場に隣接する畑岡道崖の上に通信施設設置 (2023.7.21)