2022/01/26 12:13南日本新聞
海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)への米軍無人機「MQ9」の一時展開案を受け25日、住民や市民団体などからは情報不足や安心安全への不安が聞かれた。
海上自衛隊鹿屋航空基地はこれまでも米軍の移駐案が取りざたされてきた。今回の米軍無人機部隊の一時展開案に関し、中西茂市長は25日、「防衛省に鹿屋で展開する必要性などを確認し、議会や関係団体と協議して慎重に対応を判断する」と明らかにした。
在日米軍再編に絡み2005年4月、米軍普天間飛行場(沖縄県)のKC130空中給油機の鹿屋移駐が検討されているとの報道があった。米軍嘉手納基地(同)のP3C哨戒機部隊の移駐案も一時浮上した。
日米両政府は05年10月、在日米軍再編計画の中間報告で、米軍岩国基地(山口県)のKC130の移駐先に「鹿屋を優先的に検討する」と明記。06年5月の最終報告では一転、岩国を拠点とし鹿屋とグアムで定期的に訓練するローテーション運用でまとまった。
中西市長は15年10月、訓練受け入れを表明。九州防衛局と「訓練の拡大や米軍基地化は考えていない」とする協定を結んだ。(以下略)