小西 誠さんのfacebookより
●ついに、「島嶼戦争」の「野戦病院態勢」=戦時治療態勢づくりが始まった(2020/11/2付朝日新聞)。
しかし、この戦時治療は、戦闘で多大な犠牲が生じる住民は対象ではなく、専ら自衛隊員の治療、つまり「戦力回復」である。
図は、情報公開文書で出されたその戦時治療・野戦病院態勢と、拠点となる入間新自衛隊病院(埼玉県)の状況(説明資料は再投稿)。
*沖縄ー南西諸島住民を、再び戦火に巻き込む「島嶼戦争」ー南西諸島への日米のミサイル部隊配備を今こそ阻もう!
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参考に
2018年6月15日投稿
●2021年開設予定の、空自入間基地の隣接地(東町側留保地)に造られる新自衛隊病院は、日米の「島嶼防衛戦争」用の野戦病院だ!
(なお、この自衛隊病院では、この戦争で犠牲になる市民・島民の治療は予定されていない!!)
●自衛隊の南西シフト態勢は、遂に、戦傷者治療態勢づくりへと移行している。
●もはや「本土」の民衆にとっても、自衛隊の先島ー南西諸島配備=「島嶼防衛戦」という戦争態勢は、身近な現実のものとなった!
下記資料は、改竄・隠蔽された、統合幕僚監部の「日米の『動的防衛協力』について」のもとになった文書の一つ。本日、情報公開請求で開示された。
*「防衛力の実効性向上のための構造改革推進に向けたロードマップ~動的防衛力の構築に向けた全省的取組~(2011年8月、防衛力の実効性向上のための構造改革推進委員会)」(以下は同文書から一部引用)
「3-2統合衛生
新大綱における自衛隊の体制整備に当たっての重視事項の中で、衛生について「統合の観点から効果的かつ効率的な体制を整備する」とされている。また、新中期防においても、「多様な任務への対応を強化するため統合後送体制等を整備するとともに、海外派遣部隊等に対する医療支援機能を強化する」こととされている。このため、統合幕僚監部における衛生機能の保持要領と島嶼部における事態対処での治療・後送態勢について統合衛生の課題と捉え検討を実施している。」
「②課題
統合幕僚監部における衛生機能の保持要領について具体化するとともに、地理的に本土から離隔した島嶼部における事態対処に際し、衛生の運用構想を明示する能力を高めることは喫緊の課題である。
◆衛生面から統合幕僚長を適切に補佐できる態勢・体制の在り方
◆統合運用下における、各自衛隊等の衛生機能の運用に関わる横断的調整機能の在り方
◆南西事態対処における治療・後送態勢」
「②島嶼部における治療・後送
島嶼部における事態対処での傷病者の治療・後送については、端末地も含めた具体的な後送要領及び後送に必要となる治療態勢の在り方について検討していく方針である。」
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以下参考資料
*防衛省「自衛隊病院等在り方検討委員会」報告書
「この際、集約された病院を有機的に「連携」させるため、統合後送態勢を構築する。患者後送においては、最終後送病院への広域搬送において自衛隊の輸送力を最大限に活用し得るよう、各自衛隊病院等を、飛行場及び港湾への搬送の容易性を考慮して輸送上の要所に整備する。さらに、関東地区の飛行場近傍に病院を整備することによって、広域搬送途上にある患者の容態を安定させ最終後送病院等への搬送の安全性を高める。」
http://www.mod.go.jp/.../board/arikata-byouin/pdf/honbun.pdf
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*「防衛省から示された平成27年3月時点の東町側留保地の利用内容」(入間市)
http://www.city.iruma.saitama.jp/.../azumachogawa.html