■北朝鮮ミサイル発射緊急インタビュー、前田哲男氏に聞く
冷静に真意を探り、日朝ホットライン構築を
聞き手・まとめ/本田雅和、金本裕司
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は10月4日、「火星12」と見られる中距離弾道ミサイルを太平洋に向けて発射した。日本上空を越えるのは、2017年9月以来で、7回目。過去最長の約4600キロメートルを22分間で飛んで日本の排他的経済水域(EEZ)の外、岩手県沖3200キロ付近に落下した。
日本政府は発射直後に通過予想ルートの北海道や青森県などに、5年ぶりとなる全国瞬時警報システム「Jアラート」を使って避難や警戒を呼びかけ、北朝鮮には厳重に抗議。米韓両国は翌5日、「地対地ミサイルの発射実験」を報復的に実施した。北朝鮮は6日、さらに弾道ミサイルを発射するという応酬が続いている。北朝鮮の真意やミサイルの水準、今後の見通しをどう考えればいいか、軍事ジャーナリストの前田哲男さんに聞いた。