陸自の14万規模の南西諸島での大演習は、中国への戦争挑発だ
小西 誠2020/11/02 14:33
●陸自の14万規模の南西諸島での大演習は、中国への戦争挑発である。
この陸自の総員を動員した演習を実施すれば、東シナ海-尖閣-南シナ海は、一触触発の事態に入る。スガ内閣-制服組は、この前代未聞の暴挙を中止せよ!
この規模の大演習は、歴史的に見ても、「戦争前夜」における軍事演習そのものだ。演習即戦争の引き金になり得る。
(読売記事は、正確さに欠ける。というのは、読売記事は「陸自の演習」とあるが、陸自の人員は、常備15万0695名、即応予備7,981名(2020年現在)。
演習に14万を動員するには、会計・総務などの後方部門の全てを動員し、全ての部隊をカラにしなければならない。予備自衛官補を動員してもだ。つまり、この演習を実施するとすれば、陸だけでなく海空も動員されるということだ。それでも14万人は、東日本大震災の10万人動員態勢に匹敵する、全自衛隊の動員といってもいい
(読売新聞記事 ヘッドライン)2020.10.30読売
「南西諸島 14万人演習 陸自 台湾有事波及を警戒」
陸上自衛隊は来年、日本の本格的な有事に備える約35年ぶりの大規模演習を行うことを検討している。ほぼ全隊員にあたる約14万人が参加し、実際に車両なども移動・展開し、課題を探る予定だ。
同規模の演習は、過去に1度しかない。前回は冷戦まっただ中の1985年、旧ソ連にいる侵攻を想定して北海道などで行われた。今回は南西諸島での危機を想定したもので、中国による侵攻が念頭にあることは間違いない。
コロナ以前は、中国の軍事力が米国に並ぶのは2035年頃と言われていたが、この予測を大幅に前倒しせざるを得なくなっている。実は現状でも、台湾有事など東アジアの戦いでは、中国軍が米軍を上回る戦力を有している。