「オスプレイ全機種の東富士演習場とその周辺への飛来を中止」することを求め、オスプレイに反対する東富士住民の会は9月9日、御殿場市長、裾野市長、小山町長、東富士演習場地域農民再建連目委員長に対して要望書を提出しました。
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2022年9月9日
御殿場市長 勝又正美 様
裾野市長 村田 悠 様
小山町長 池谷晴一 様
東富士演習場地域農民再建連盟委員長 長田開蔵 様
オスプレイに反対する東富士住民の会
要 望 書
日頃、当会の活動に対してご理解を頂き、感謝申し上げます。
さて、米空軍はCV-22オスプレイの事故が相次いでいることを受け、8月16日から全機を地上待機させました。飛行中のクラッチの不具合による安全上の事故・トラブルが過去6週間で2件、2017年以降では計4件発生したためです。「クラッチの不具合」は、基本的構造が同様のオスプレイ全機種に共通の「構造的欠陥」です。
しかし、報道各紙によれば、米空軍は横田基地配備のCV-22オスプレイの試験飛行を9月3日から、通常の運用を7日から再開しました。米海兵隊は普天間基地配備のMV-22オスプレイにも同様の不具合が存在することを認めましたが、既に「安全に運用できる手順が確立されている」として、訓練を継続しています。陸上自衛隊は、木更津駐屯地に暫定配備したV-22オスプレイの運用は米海兵隊のMV-22オスプレイと同様で、「安全に運用できる手順の訓練」により、「機体の点検」後は、「安全に万全を期して実施する」としています。
このことについて、下記の2点を理由に、直ちに「オスプレイ全機種の東富士演習場とその周辺への飛来を中止」するよう防衛省に要請することを要望します。
・「構造的欠陥」は未解決のままで、飛行継続・再開は極めて危険です。米空軍は不具合の原因を特定できておらず、構造的な問題の解決は「長期的な目標」だとしています。オスプレイが「欠陥機」であることは明白であり、その点が解決していないまま日本上空で訓練を継続・再開することは、日本国民を危険に晒すことになります。
・「構造的欠陥」をそのままにして、「安全に運用できる手順」を「教育・訓練」して引き続き運用する事は、乗務員任せによるその場しのぎの対応であり、何ら問題は解決しておらず、かえって危険を増大することになります。
連絡先 渡邊希一