現地ルポ「宮古島を戦場にするな」 ミサイル配備の最前線に立たされる島
2020年4月2日長周新聞
石垣島から沖縄方面に飛行機で約30分、距離にして123㌔の位置に宮古島がある。宮古島、池間島、大神島、来間島、伊良部島、下地島の6島で構成される宮古島市(人口約5万5000人)は、近年、合併とともに本土からの移住者が急速に増えて沖縄県内の離島では最も人口の多い市となった。4つの島が橋で繋がったことを契機にして島の海岸線では大規模なリゾート開発が進み、国内外からの観光客の急増、本土資本によるホテルや住宅建設、公共事業などで飽和状態となり、「宮古島バブル」ともいわれる異常な活況を見せている。一方、島が急速に変貌した5年間のどさくさに紛れて進められてきたのが、宮古島への陸自ミサイル部隊の配備だった。昨年3月に開所した宮古島駐屯地は、「南西シフト態勢」の司令部が置かれ、奄美大島から八重山にいたる島嶼(しょ)部隊の心臓部に位置づけられている。ここではミサイル部隊にとどまらず、島全体を丸ごと軍事要塞化する大がかりな計画が控えており、住民たちの粘り強い抵抗が続いている。本紙は石垣島に続いて宮古島に取材に入った。現地リポートを連載する。(以下略)