2022年6月24日 08:15沖縄タイムス
23日の沖縄全戦没者追悼式では、玉城デニー知事の平和宣言に会場の外にいた市民から拍手が送られた一方、岸田文雄首相があいさつすると「辺野古の海を守れ」など抗議の声が相次いだ。3年ぶりの首相の出席で公園内の警備態勢が厳重になり、お年寄りや足に障がいがある人が移動に苦労する場面もあった。
式典会場は二重の規制線が張られ、市民は十数メートル離れた場所から知事や出席者のあいさつに耳を傾けた。
首相がマイクに向かうと、市民から「帰れ」と短いやじが響いた。「沖縄が経験した戦争を心に刻み、発展に全力を尽くす」と話す間も「基地が県民生活を脅かしている」「銭で(県民を)釣るな」などの声が次々と上がった。
プラカードを掲げながら声を上げる市民の前で県職員が「静粛に」と書かれたボードで注意を促し、警察官数人が前に立ちはだかるなど一時騒然とする場面もあった。(以下略)