2023年05月16日 八重山毎日新聞
「反撃能力ではない」
【与那国】与那国駐屯地への地対空誘導弾(ミサイル)部隊配備に関する住民説明会(防衛省主催)が15日夜、比川の与那国町離島振興総合センターで開かれた。防衛省は、同町へ「中距離地対空誘導弾部隊」を配備するとし、「空からの攻撃を防ぐための装備が未配備で、常備により安全を強化する」と配備の意義を述べた。昨年末に同町へのミサイル配備計画が明らかになってから初めての住民への説明には、町民約150人が出席した。
同町へ配備が計画される中距離地対空誘導弾は、①飛来するミサイルなどに対する防御を目的とした装備品②他国を攻撃するものではない(いわゆる「反撃能力」ではない)③日本全国各地に配備されている―とし、飛来する脅威を遠方で防御することが目的、と説明。
配備予定の装備品に、▽03式中距離地対空誘導弾(改善型)能力向上型▽発射装置▽射撃レーダー装置▽射撃統制装置▽運搬装てん装置―を挙げた。部隊は、高射中隊(中SAM)を配備する予定で、配備時期や人数は検討中とした。(以下略)