2022年3月4日 08:16沖縄タイムス
新基地建設が進む沖縄県名護市辺野古沖の「長島」の北側海域でサンゴ約100体が散乱しているのが確認された件について、サンゴ移植の専門家は3日、「人の手で採捕されたものなのは確か。藻の付き方などから放置した状態」だと指摘した。散乱したサンゴが確認された現場はK8護岸の延伸予定地付近で、周辺には移植対象のサンゴが3万8千群体以上、生息している。(北部報道部・當銘悠、政経部・大城大輔)
現場を確認した市民らによると、散らばったサンゴは1メートル以上の大きさのものもあった。サンゴの移植に詳しい東京経済大学の大久保奈弥准教授(生物学)は「塊状のサンゴが自然に折れることはほとんどない」とし、もし新基地建設に伴う移植作業中に放置されたとすれば、沖縄防衛局が環境監視等委員会に示した資料に明記された「ストレスを最小限にする」移植方法とは言えないと指摘した。 (以下略)