離島防衛用「高速滑空弾」 対空母も検討 防衛省、速度や射程向上へ
毎日新聞2020年2月25日
防衛省が離島防衛用の新型ミサイルとして2026年度の配備を目指している「島しょ防衛用高速滑空弾」について、対艦艇も視野に入れた性能向上を検討している。南西諸島防衛の際、地上からも対応できる体制を整えたい考えで、空母の甲板も貫ける新型弾頭の装着を見据える。ただ、自衛隊装備の長射程化や強力化が進めば、専守防衛との整合性を問われる可能性があり、射程を最大500キロ程度に収めるなど配慮する方針だ。
高速滑空弾は、地上で打ち上げたロケットから、空気抵抗の少ない大気圏上層で弾頭部分を分離し、超音速でグライダーのように滑空する新型のミサイル。全地球測位システム(GPS)などでの誘導を受けて複雑な軌道で飛行することも可能で、従来のミサイルよりも迎撃が困難とされる。 (以下略)