2022年4月19日 06:30琉球新報
米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が申請した大浦湾側の軟弱地盤改良工事に伴う設計変更を不承認とした県に対し、国土交通相が20日までに承認するよう勧告した件で、県が期限までの判断を見送る方向で調整していることが、18日、分かった。県関係者によると、設計変更を不承認とした県の行政処分を取り消す裁決の内容を期限内に精査できないことなどが理由だという。
地盤や環境の調査不足などから防衛局申請を不承認とした県は、設計変更を承認するよう求める勧告には応じない構え。県が期限内に判断しないことで、国が強制力のある是正指示に踏み切るかが焦点となる。国が是正指示に踏み切った場合、県は国地方係争処理委員会に申し立て、その後に法廷闘争へ移行する展開が想定される。(以下略)