2022年08月31日 八重山毎日新聞
施設、今年度中に完成 陸自駐屯地
石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画で、石垣島駐屯地(仮称)に配属される予定隊員数が約570人であることが30日、沖縄防衛局への取材で分かった。当初から500~600人程度と計画されていた。駐屯地は今年度末までに完成する予定だが、開設時期について同局は「現時点で決まっていない」と回答した。
駐屯地には警備部隊、地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊、訓練場、グラウンドなどが配備される予定。警備部隊は不測事態発生時に対応し、地対艦―は他国艦艇の侵攻を可能な限り洋上で阻止し、地対空―は戦闘機やミサイルによる攻撃を阻止するとされる。誘導弾は車載式で移動が可能となっている。
駐屯地は2019年3月、造成工事に着手、現在は施設建設が進められている。隊庁舎3棟、弾薬庫4棟、車両整備場2棟、覆道射場、排水処理場などが整備される。弾薬庫には誘導弾や小銃弾などが保管される。覆道射場は隊員が射撃訓練を行う屋内施設。
駐屯地のほか市街地と周辺の計3カ所でも隊員宿舎の建設が進められている。