尖閣接続水域、中国公船の進入が100日連続 日本政府が抗議
2020年7月22日琉球新報
沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域で22日、中国海警局の公船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認し、日本の領海に近づかないよう警告を行った。島の沿岸から約44キロまでの接続水域内で中国公船が確認されたのは、4月14日以降100日連続。2012年9月の尖閣諸島の国有化以来最長を更新し続けている。菅義偉官房長官は22日の記者会見で「極めて深刻に考えている。中国側には毅然(きぜん)とした態度で、冷静に対応していきたい」と述べた。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、午後3時時点で中国公船3隻が久場島の東北東約40~41キロ付近を、別の1隻が久場島の北東約39キロ付近を航行していた。このうち1隻は機関砲のようなものを備えていた。午後3時現在、日本の領海への侵入は確認されていないという。
尖閣諸島周辺では中国の公船が7月4~5日に39時間以上にわたって日本の領海に侵入し、1回当たりの侵入時間の最長を記録するなど緊張が高まっている。日本側は接続水域での航行や領海侵入を把握するたびに中国側に厳重抗議を繰り返しており、22日も東京・北京の外交ルートを通じて抗議した。(以下略)