2022年02月21日八重山毎日新聞
砥板、中山氏が激突 環境や陸自対応争点
石垣市長選(27日投開票)は20日告示され、無所属新人で前市議の砥板芳行氏(52)、無所属現職で4期目を目指す中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が立候補を届け出た。「保革共闘団体」対「自公」の一騎打ちの構図。両陣営とも選対事務所で出発式、出陣式を行い、熾烈な戦いをスタートさせた。21日からは石垣市役所1階コミュニティルームで期日前投票が行われる。
3期12年の現市政を継続するか刷新するかが最大の焦点。選挙戦の第一声で砥板氏は「一部の声しか聞かない独善的な市政を終わらせ、市民の市民による市民のための市政をつくるのかが問われている」、中山氏は「コロナの影響で厳しい状況をどう打破するか、どう市民に明るい未来の希望を与えることができるのかが争点だ」とそれぞれ強調した。
新型コロナウイルス禍の中、経済対策などが課題となっているが、両氏の政策に大きな相違点はなく、中山氏は「県内どこよりも早いコロナ対策推進」、砥板氏は「支援が受けられてない事業者・個人への給付支援」をそれぞれ掲げる。
一方、前勢岳北方で民間企業が計画するゴルフ場付きリゾート開発をめぐっては、砥板氏が周辺のラムサール条約湿地の名蔵アンパルへの環境負荷が大きいとして環境評価を審査する市独自の審査会を設置して環境保全を図るとする。中山氏は県とともに地域未来投資促進法に基づく国の同意を得ていることや県環境アセスメントの手続きも終了していることを理由に事業推進を全面的に支援する。
陸上自衛隊配備計画への対応では、中山氏が自ら住民投票条例を提案しない考えを示し、砥板氏が住民投票の実施と結果の尊重を政策に盛り込んでいる。(以下略)