自衛隊とアメリカ軍による日米共同統合演習に向けて8日朝、自衛隊は中城湾港から車両などの機材を運び込みました。
現場では演習の中止を求める市民団体が抗議の声をあげました。
▽嘉数圭人記者
「午前10時前の中城湾港です。日米共同統合演習に向けて自衛隊の車両が続々と運びこまれています」
日米共同統合演習は武力攻撃が起きたかどうか判別が困難な「グレーゾーン事態」からの「武力攻撃事態」に至るまでを想定し、日米双方が抑止力などを強化することを目的としています。
防衛省によりますと中城湾港からは民間の船で自衛隊の隊員約190人、車両約70台が運びこまれたということです。
▽嘉数圭人
「ゲート前では訓練の中止を求める市民団体による抗議が始まっています」
中城湾港のゲート前では、沖縄が戦場になることを想定した演習に反対する市民団体のメンバーら約60人が抗議し、車両の前に立ちふさがり座り込むなどして一時騒然としました。
今回の演習では初めてアメリカ軍が台湾に近い与那国島の自衛隊駐屯地を使用することになっていて、今月5日からアメリカ軍の兵士らが陸上自衛隊与那国駐屯地に入っています。
また自衛隊の輸送機が与那国空港に着陸し、重火器を備えた車両を公道で走らせることが計画されています。
防衛省は与那国空港を管理する県に今月17日から2日間空港を使用することを申請していて、県は「著しく空港施設に与える影響はない」として近く許可する方針です。