辺野古の移植サンゴ、政府内で生存率に違い 防衛「大型100%」、水産庁「20%以下」
2020年5月27日 10:46琉球新報
【東京】名護市辺野古の新基地建設に伴うサンゴの移植に関連し、サンゴが移植後に生き残る確率を巡り政府の資料などで複数の数字が混在している。防衛省は国会で、国土交通省の過去の答弁を引き合いに小型サンゴで40%、大型サンゴで100%と説明した。一方、水産庁がまとめた手引書は、識者の見解として「20%以下」としている。国は、埋め立てられれば「死滅が避けられない」として県に移植許可を迫るが、識者は「サンゴを移せば大丈夫、というのは安易な考えだ。100%はあり得ない」と述べ、移植技術の難しさを指摘する。(以下略)