2021年11月16日沖縄タイムス
沖縄県宮古島市の陸上自衛隊「保良訓練場」への弾薬搬入に関し、玉城デニー知事は15日、容認していないとの考えを示した。県庁で記者団に答えた。14日の搬入を受けて出したコメントでは「自衛隊は宮古島市と協議し、事前に情報を共有して搬入準備を進めたと承知している」という認識にとどめ、立場を明確にしていなかった。
知事は、自衛隊の島しょ配備に関しコメントで「引き続き、地元の理解と協力が得られるよう丁寧な説明や、地元の安心・安全への十分な配慮を求める」と要求している点を挙げ、容認が前提ではないと強調。地元住民らの反対がある中、「配備計画ありきで進めているのは遺憾だ」と述べた。
搬入に抗議する住民らを県警が強制排除したことには「公権力に排除される方々のことを思うと胸が痛むのは、県民誰でもそうだと思う」と指摘。「国は、国防の政策だからと言って強引にやるべきではない。そこは重視してもらわないと、われわれも認めるわけにはいかない」と述べた。
宮古島への陸上自衛隊の弾薬搬入に関し、玉城デニー知事は15日、容認していないと強調し、容認と取られかねない14日のコメントを釈明した。(以下略)