2022年10月26日 八重山毎日新聞
自衛隊と米軍による日米共同統合演習が来月11日から10日間の日程で行われ、米軍が与那国駐屯地を使用する方針であることが25日までに分かった。与那国町にも防衛省から米軍が滞在する予定との説明があった。米軍の滞在は、祖納港視察で訪れた2007年7月以来2度目で、訓練目的では初めてとなる。
防衛省が21日付で公表した資料によると、同演習の実施のため、「米軍が陸上自衛隊与那国駐屯地の土地などを使用することについて、日米合同委員会の承認を得たもの」としている。承認日は20日。
使用期間は来月1日から25日までとなっているが、訓練の具体的な内容や規模は明らかになっていない。
町によると、今月7日に防衛省職員が来島し、与那国駐屯地で演習を計画しているとの説明があった。それによると、来月10~19日の間、米軍が滞在する予定だが、規模は不明。演習は駐屯地内のみを想定しているという。糸数健一町長は国防は国の専権事項とし、自衛隊と米軍の訓練実施に関して「反対する考えはない」と話し、住民生活に支障がないよう要望した。
■住民に怒りや不安 「拒否したい」「避難計画が先」
【与那国】「納得できない」「避難計画が先」―。来月11日から始まる日米共同統合演習で与那国駐屯地が米軍に使用される予定のあることに、町民からは不安や反対の声が上がっている。(以下略)