2022年11月10日 八重山毎日新聞
きょうから日米共同演習
県は9日、日米共同統合演習「キーン・ソード23」で陸上自衛隊の戦闘車両を載せた輸送機が与那国空港を使用することを許可した。使用届は防衛省統合幕僚監部が2日に提出、車輪荷重が基準値を超えていたため県の許可が必要となっていた。演習が10日から始まるのに合わせ米海兵隊十数人もすでに陸自ヘリで現地入りしている。
空港使用届けによると、使用期間は往路が17日正午~午後1時10分まで、復路が18日午後3時~4時45分まで。空自のC-2輸送機2機を使用して陸自の16式機動戦闘車(MCV)2両を航空自衛隊那覇基地から与那国空港へ空輸する。
MCVは105㍉砲を搭載した陸自の最新鋭装輪装甲車。先月21日の防衛大臣記者会見では県内の港を使用して輸送する計画だったが、その後、関係者間の調整で与那国空港への空輸にになったとみられる。
空輸された戦闘車両2両が与那国駐屯地まで公道を自走する予定。町は2日、防災無線で「自衛隊の走行車両が空港から駐屯地まで走行します」と住民に知らせている。
空港使用が許可されたC-2輸送機は最大離着重量141・1㌧で換算単車輪荷重は約31㌧。県の条例によると、与那国空港の場合は同荷重が18・3㌧を上回ると使用できないと規定されているが、県知事の許可で使用可能となった。
与那国駐屯地によると5日、陸自のヘリで米海兵隊十数人が駐屯地に入った。沖縄防衛局は、40人規模で行う予定と発表しており、今後も与那国入りするとみられる。