2022年9月28日(水) 19:28RBC
沖縄県の玉城知事は28日、浜田防衛大臣と初めて会談し県知事選挙で自身が再選したことで政府が進める普天間基地の辺野古への移設計画に改めて反対の民意が示されたと強調し計画の断念を求めました。
浜田靖一(はまだ やすかず)防衛大臣は麻生内閣で初めて防衛大臣に就任し、先月発足した第2次岸田改造内閣では2度目の防衛大臣を務めています。
玉城デニー 知事
「反対の民意が圧倒的多数で明確に示されております。県民の民意に沿う形での問題解決に向け、政府と県が忌憚のない意見交換が行えるような対話の場を是非設けていただきたい。沖縄が77年前に戻ってはいけないということ、つまり、本土防衛の捨て石のような状況に沖縄が置かれることは絶対になってはならない」(以下略)
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#玉城知事真っ先に台湾有事問題に踏み込んだ #このままでは捨て石になるとも
国葬のあと政府が真っ先に行ったことは浜田防衛相の訪沖でした。日本政府の最優先課題が南西諸島の前線基地化=軍事要塞化にあることを示すものでした。
この中で注目すべきことは、玉城知事が「沖縄が77年前に戻ってはいけないということ、つまり、本土防衛の捨て石のような状況に沖縄が置かれることは絶対になってはならない」と初めて「台湾有事」に触れ、沖縄が戦場になるとの認識を示しました。これまでの中心的な課題は辺野古問題でした。しかし、明らかに玉城知事の認識はリアルな沖縄の戦場化の問題に転換したことを示すものです。
「捨て石」という言葉は沖縄にとっては最大級の意味を持ちます。それに知事が直接言及したことは沖縄にとって生死の問題をかけて対決することを日本政府に伝えたものです。
辺野古問題とは「台湾有事」のための一部分でしかありません。知事の発言は自衛隊の参戦化=沖縄の戦場化そのものと対決することを内外に示したものです。