2022年6月10日 07:35沖縄タイムス
自衛官による日本軍司令官慰霊塔の集団参拝を巡り、陸上自衛隊が昨年、トップの吉田圭秀陸上幕僚長に「最大25名程度」などと規模を報告していたことが分かった。参拝に対する県民の批判に対し、陸自はこれまで「私的参拝」と主張してきたが、組織的に人数を把握している実態が明らかになった。
政治団体「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」の中村之菊代表が情報開示請求で複数の内部文書を入手した。
陸幕長に対する報告文書は陸上幕僚監部(陸幕)人事教育部人事教育計画課服務室が昨年の「慰霊の日」、6月23日に作成した。同日未明、沖縄の陸自トップである第15旅団長ら3人が沖縄戦の牛島満司令官らをまつる黎明(れいめい)之塔を参拝したことを「私的に(制服着用)黎明之塔を含む各施設に慰霊を実施」と記した。(以下略)