【一問一答】ハンスト抗議へ「辺野古土砂に遺骨含む土、戦没者への冒涜だ」 ガマフヤー具志堅氏
2021年2月23日 17:00琉球新報
沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(67)が、政府の辺野古新基地建設に伴う沖縄本島南部からの土砂採取計画に反対し、3月1日~6日まで那覇市の県庁前で有志とリレー形式でハンガーストライキをする。22日、糸満市米須の魂魄の塔の前で記者団に明らかにした。沖縄本島南部は沖縄戦で激戦地となった場所で、糸満市や八重瀬町は沖縄戦跡国定公園に指定されている。戦後、大規模な遺骨収集が何度か行われたが、戦没者遺骨がまだ眠る場所でもある。糸満市米須の土砂採取予定地でも戦没者遺骨が見つかっている。39年間にわたり、遺骨収集に取り組んできた具志堅さんに思いを聞いた。(聞き手・中村万里子、嘉数陽)
遺骨混入は止められぬ
Q.ハンガーストライキの目的と経緯は。
A.沖縄防衛局の本島南部からの土砂採取を断念させたい。糸満市米須の鉱山の採掘権者は1月、県に自然公園法に基づき開発を届け出た。同法33条2項で風景保護を根拠に、知事の権限で中止の措置を命じることができる。知事にこの措置も求めたい。米須の土砂採取が止まらなければ、南部地域で他の業者も続く懸念がある。(以下略)