2021年7月21日 09:52沖縄タイムス
【平安名純代・米国特約記者】名護市辺野古の新基地埋め立て予定海域に生息するサンゴの特別採捕許可を巡り県が最高裁で敗訴した裁判で、米連邦議会上院の民主党トップ、シューマー院内総務は19日、本紙の取材に対し、裁判官5人中2人が県の主張に沿った反対意見を出したことは「とても興味深い」と述べた。
シューマー氏は、米軍普天間飛行場の移設問題について「長年にわたり、さまざまな議論を呼んできた問題だと理解している」と述べ、新基地建設の動向を今後注視する姿勢を示した。
移設問題の変遷を知る上院軍事委員会の別の重鎮議員は、同判決の反対意見で宮崎裕子裁判官(7月定年退官)が、広範な軟弱地盤の存在を理由に埋め立て工事の実施は「不確定な状況」だったと指摘したことを「驚きだ」と述べた。
訴訟に関する詳細は知らないとしつつ、同議員は「軟弱地盤の影響について調査する必要があるか検討したい」とも述べた。