2月11日発売の『週刊金曜日』に伊藤千尋さんの記事「軍事基地化する南西諸島」が掲載されています。
伊藤さんのfacebookもご覧ください。
伊藤さんはfacebookで以下のように述べています(抜粋)。
馬毛島を全国の問題に
11日発売の週刊金曜日に「軍事基地化する南西諸島」の題で3ページ、まとまった形で書きました。読んでいただいて日本の南で今、国はどんな理不尽なことをしているか、知ってほしい。そして、この問題が一部の地域でなく広く全国的な問題であることを認識していただきたいと思います。
(略)
2月3日に馬毛島をかかえる西之表市の八板市長が防衛省に対し、市への米軍再編交付金や自衛隊員の居住に「特段の配慮」を求めたことが報道されています。
基地を押し付ける国の姿勢に対して、八板市長はこれまで「不同意」と言い続けましたし、1月に僕が市役所で会ったさいにも「平和な島を守りたい」と述べていました。それが後退したのではないか、と言われます。八板氏は、1月の市内の団体へのヒアリングで再編交付金を求める市民の声が「相当な数と強さだった」と説明し「市民の不安解消を優先したい」と述べています。
市長一人に判断を押し付けるのは、荷が重すぎます。市長の姿勢は市民の主張の反映です。ここは市民に頑張って市長を支えてほしい。
そして西之表市民だけに判断を押し付けるのも、荷が重すぎます。ここは全国の世論で「平和な島」を守ろうとする八板市長と西之表市の市民を底支えしなくてはならない。一部地域の問題だと無視していたら害毒は全国に及び、孫子の代まで私たちの国、社会、環境をおかしくしてしまうでしょう。まずは問題を知って、そして声を上げてほしい。
新聞、テレビのメディアも、オリンピックやウクライナに目を注ぐのなら、もっと身近なこの問題を系統的、継続的に伝えるべきです。現場に出かけて住民の声を取り上げてほしい。住民はこれまでも声を上げているのですから、それをあらためてきちんと伝えることがジャーナリズムの役割だと思います。
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「市長一人に判断を押しつけるのは荷が重すぎます」
という言葉が胸に刺さりました。
私たちは「(首長が)変節した」と言いがちです。
支える努力もしなければ、と思いました。