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沖縄タイムス文化欄に大きく書かせていただきました
私たち一人ひとり、全員がすぐにでも獲得しなければならない「戦争を止める力」についてなぜ今、また「戦前」に回帰してしまったのか
どこで道を間違ったのか
着実に平和に向かって歩むその方向を示す大事な仕事が私たち報道に課されていたのに何が間違っていて何が足りなかったのか?
沖縄県民を苦難の歴史から救うどころか危うい道に案内していたとしたら私たち報道の仕事はなんだったのか?と居ても立っても居られない気持ちで不慣れなのに「ノーモア沖縄戦の会」立ち上げと運営に関わっています
慰霊の月の今月二つの意欲的な講演を計画してます
1発目は今週日曜日
すごいメンバーが登壇してくれるので是非聴きにきてほしいです!
例えば対馬丸の遭難から生還した
平良啓子さんは壮絶な海での体験を中心にすでにたくさん証言をされていますが、先日打ち合わせの時にお聞きした話が衝撃的でした
その戦前の話を是非してほしいとお願いしています
例えばそれは疎開者をたくさん出して被害に遭った集落と
直前にやめた集落の何が違っていたか
とか
死ぬなら故郷で、と首を横に振る高齢者を説得したのは誰だったか
自分も行きますから、と説得して中心人物が直前になって名前を消し、いかなかったこと
それらは、全て誰が悪いという話ではなく、国のため、地域のため、そして家族のための
それぞれの精一杯の選択だったのだろうが
終わってみれば、加害の側にいたと自分を責めた人もたくさん集落内にいたであろうこと
その苦しさも私たちは知っておきたいのです
被害者になると同時に加害者にもなるというやり場のない気持ちを味わった人をたくさん抱えて戦後の地域社会があったことを知ることでなぜ騙されたのか?
なぜ口をつぐんだのか?
それは再生産される悲劇ではないのか?
今黙っていていいのか?
と考えていく基礎的な力になります
沖縄戦の悲惨さをクライマックスにする学びはこれまでたくさんありましたが
私たちは、涙を流すことで終わらず「戦争を止める力を学ぶ」場をどんどん作っていきたいと思っています
まだ会員になってない方は
慰霊の日の行動の一つに二度とここを戦場にしたいための死者たちへの誓いと共に
賛同人になる手続きもよろしくお願いいたします!