静岡・沖縄を語る会

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学習用資料

動画<第2期「島々シンポジウム」馬毛島ー種子島編>
「自衛隊馬毛島基地(仮称)の設置に伴う市民の不安と期待に関する確認事項について(回答)」kaitou.pdf
石垣市国民保護計画(本編)【PDFファイル】 (PDFファイル: 3.5MB)
■【最新パンフ】「STOP!敵地攻撃 大軍拡!~2022年度防衛予算批判」発売中!
【YouTube】『オンライン連続講座Part2第一回/軍事要塞化される奄美・沖縄の島々 与那国島から  猪股哲さん」2022.1.18
【YouTube】2/23シンポジウム「馬毛島問題を県民目線で再検討する」(講演編
■【YouTube】■先行施行まで4ヶ月 見えてきた土地規制法の狙い
2月22日(火)11時~13時 参議院議員会館B109
・政府担当者への市民と野党の共同ヒアリング
・各地・各団体からの発言と立憲野党への要請
■【YouTube】島々シンポジウム第1回~第6回

【Youtube】12/7土地規制法ヒアリングZoom報告会動画
海渡雄一弁護士、仲松正人弁護士、福島みずほ議員、山添拓議員らが問題点を解説。
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『自衛隊は敵基地攻撃が可能に!!』
【YouTube】「日本を"死の商人"にしてはいけない!!」パート2

『日本の武器輸出&輸入の実態!!』(約20分)

【YouTube】「日本を"死の商人"にしてはいけない!!」パート1

【YouTube】島々シンポジウム3  奄美-種子島から琉球弧の要塞化を問う!

狙いは住民監視か 強行採決!?土地取引規制法案

 【半田滋の眼 NO.35 】20210615/デモクラシータイムス.
■【YouTube】伊波洋一講演「(沖縄を)再び戦場の島とさせないために」

https://www.youtube.com/watch?v=M9fgzjuo4I4

■PDF「沖縄から伝えたい。米軍基地の話。Q&A Book 令和2年版」

■【Youtube】【沖縄から伝えたい。米軍基地の話。】全6話(沖縄県公式チャンネル)

【第1回動画】

米軍基地の歴史及び沖縄の過重な基地負担について

 【第2回動画】
米軍関連事件・事故及び日米地位協定の問題について

【第3回動画】

米軍の訓練に伴う影響について

【第4回動画】

米軍基地の返還に伴う経済効果について

【第5回動画】

普天間飛行場と辺野古新基地建設を巡る問題について

【第6回動画】

平和で豊かに暮らせる沖縄を目指して

【Youtube】木元茂夫が語る「首都圏に広がる軍事基地」

Part「首都圏からも敵地攻撃が!

Part「首都圏に広がる軍事基地」

YouTube伊波洋一さん講演「敵基地攻撃論と沖縄」

https://youtu.be/5G8rPoDkTRY

◎【YouTube】 軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢アメリカのアジア戦略と日米軍の「島嶼戦争(part6・10分)

◎【YouTube】 軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢(水陸機動団・陸自の南西諸島動員態勢編・13分・part5

【YouTube】軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢(沖縄本島編・10分・part4)
【YouTube】軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢(part3、奄美大島・馬毛島編16分)

【YouTube】軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢(宮古島編(part2・17分)

【YouTube】軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢与那国島・石垣島編(part1・10分
ビデオ「南西諸島のミサイル基地配備問題」

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馬毛島・種子島
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2023/05/31

「馬毛島にはもっと価値がある」 元島民が買収打診を断った思いとは

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 2023/05/29 08:27南日本新聞
 鹿児島県西之表市馬毛島への米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備は着工から4カ月が過ぎた。防衛省は既に島の9割を取得しているが、民有地もわずかに残る。その1カ所を持つ元住民で会社代表の森勝幸さん(66)=東京都=は、防衛省から買収を打診されたものの応じていない。「馬毛島は生まれ育ったふるさと。簡単に売ることはできない」。急速な事業の進捗(しんちょく)に複雑な思いを抱える。

 土地の広さは約6600平方メートル。登記上の名義は西之表市に住む姉になっている。基地の施設配置図と照らした場合、駐機場などが整備される場所に当たるとみられる。防衛省が1月に公告した環境影響評価(アセスメント)評価書では、その部分だけ白抜きされているのが分かる。

 森さんによると、防衛省は土地を約2800万円で購入する意向を示したが、「馬毛島にはもっと価値がある」と応じなかった。

 価格面以外の理由もある。「基地整備に伴う交付金で、種子島の課題をどう解決し、どんな未来を描いていくのかが見えない」という。「国は外堀を埋め、お金をぶら下げているだけ。得をする人と、負担だけが増える人の格差や分断も広がるのでは」と懸念する。(以下略)


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2023/05/12

馬毛島工事・生活影響に「協議を」 賛成派・反対派が共同で協議要請へ

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[05/11 19:20] MBCニュース

 鹿児島県西之表市の馬毛島では、アメリカ軍の訓練移転に向けた自衛隊基地整備が進んでいて、作業員の増加による住民生活への影響が懸念されています。
そうした中、基地に賛成・反対する双方のグループが共同で、八板市長に協議の場を求めていくことを決めました。

10日夜は、基地賛成派と反対派の2つの市民グループの代表らが1月の着工後、初めて集まり、意見を交わしました。

西之表市によりますと、馬毛島での工事に伴って市内には先月時点でおよそ810人の作業員が滞在しています。来年1月ごろのピーク時には3000から4000人にのぼるとみられ、宿泊施設不足や生活ごみの増加などが課題となっています。

これまで基地計画をめぐって対立してきた両グループですが、市民の不安を背景に実現した10日夜の会合は、およそ1時間にわたって終始穏やかな雰囲気で開かれ、今後、共同で八板市長に対して課題を協議する場を求めていくことで一致しました。 (以下略)


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2023/04/12

無人島を丸ごと基地に…「国内最大規模の事業」馬毛島

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    2023/04/11 11:00南日本新聞

 防衛省が西之表市馬毛島で進める米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備は、12日で基地本体の着工から3カ月となる。真っさらな島を丸ごと南西防衛の一大拠点とする巨大事業だけに、同市2港のほか、鹿児島市など本土の少なくとも7港で大型の基礎部を造るなど「現場」が広がっている。大量の資機材を搬出する準備も進み、同省は工事をさらに加速させたい考えだ。

 商業施設が立ち並ぶ鹿児島市新栄町や谷山港の沿岸部を進むと、海上で建設中の巨大な構造物が目に入る。防波堤や岸壁の土台となる「ケーソン」(大型の鉄筋コンクリート製の箱)の製作用台船だ。
(中略)
 県や関係者によると、工事関連の港湾利用は、鹿児島港でケーソン製作3カ所、重機の組み立てヤードなど7カ所。このほか米ノ津(出水市)、鹿屋(鹿屋市)、大泊(南大隅町)、西之表(西之表市)の4港に使用許可を出している。

 さらに住吉(同市)、山川(指宿市)、串木野(いちき串木野市)、枕崎(枕崎市)の4漁港も使用。大量の資材や重機を置いたり、数トン~数十トンのコンクリートブロックを数万個造ったりする。
(中略)
 防衛省は滑走路や誘導路は2年後、自衛隊最大の護衛艦が入港可能な港湾施設は4年後の完成を目指している。砕石協同組合連合会の中馬浩会長は「求められる数量に対し、あまりにも期間が短い。うれしい話だが、死に物狂いだ」と話した。

08:52 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | ニュース
2023/04/06

基地整備進む馬毛島ドキュメンタリー映画に「むのたけじ」優秀賞

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 2023/04/06 14:30南日本新聞
 鹿児島県屋久島町小瀬田の画家川村貴志さん(53)と妻の未菜さん(36)が製作した、西之表市馬毛島の自衛隊基地整備計画をテーマにしたドキュメンタリー映画「島を守る chapter1 波紋」が、「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の優秀賞を受賞した。

 同賞は、反戦を訴え続け、2016年8月に101歳で死去したジャーナリストむのたけじさんの思いを受け継ぎ、実行委員会が創設し5回目。全国から47作品の応募があった。

 映画は、20年10~12月に防衛省が西之表市各地で開いた住民説明会の様子や、計画賛成、反対両派の声を収めた65分の作品。全国的にほとんど知られていない馬毛島問題を丹念に追い、問題点を分かりやすく記録している点が評価され、今後、大きな作品に育っていくことも期待された。

 川村さんは「受賞はありがたい。今年になり、目まぐるしいスピードで工事が進んでいる。今後も記録を続け、多くの人に見てもらい、考えてほしい」と話した。

 映画は動画共有サイトのユーチューブで無料公開している。https://www.youtube.com/watch?v=2WEN3x19aws

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2023/03/27

自衛隊基地整備 馬毛島東部の漁業制限を開始 防衛省 市民団体が抗議

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 2023/03/23 11:56南日本新聞

 西之表市馬毛島で米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備を進める防衛省は22日、港湾施設を建設する島東岸の周辺海域で漁業制限を始めた。同日は仮設桟橋などの工事着手も予定していたが、しけのため23日以降に延期した。

 漁業制限は現時点で2027年11月末までとみられ、区域は約1100ヘクタール。うち約100ヘクタールは施設整備によって漁業権が消滅する。

 地元の種子島漁協によると、防衛省は漁業権消滅や工事による制限、漁場価値の減少に対する補償として計約22億円を提示。漁協は今年2月、補償の受け入れに同意した。(以下略)

11:18 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | ニュース
2023/03/27

馬毛島基地反対の議員団、最終本会議で八板市長の辞職勧告提案へ

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 2023/03/25 07:15南日本新聞

 鹿児島県西之表市馬毛島への米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備に反対する市議会議員団は24日、八板俊輔市長に対する辞職勧告決議案を28日の定例会最終本会議で提出する考えを明らかにした。「基地工事で市民生活への影響が懸念される中、市の対応は遅れている」と指摘し、行政運営能力の欠如などを理由に挙げた。

 24日の議会運営委員会で報告された。全14議員は基地整備への賛否が7人ずつに割れ、議決権のない議長に反対派の川村孝則議員(63)が就いている。決議案は過半数の賛成で可決され、賛成派から1人以上の賛同を得る必要がある。可決しても法的拘束力はない。

 反対派議員は昨年9月と12月の定例会で市長の問責決議案を提出し、いずれも1票差で否決された。

 議運委では任期2年の慣例にのっとり、川村議員が議長辞職願を最終本会議で提出することも確認した。非公開の全員協議会で基地整備に反対する鮫島市憲議員(73)が後任に立候補した。鮫島議員は取材に「(立候補は)議会運営の円滑化のためだ」と答えた。(以下略)
    

11:11 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | ニュース
2023/02/25

馬毛島基地計画 国の22億円補償金・漁業権放棄、漁協が受け入れ

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  [02/24 19:14MBC南日本放送]
馬毛島基地整備を巡っては、防衛省が地元漁協に22億円の補償金を提示し、漁業権の一部放棄を求めていましたが、漁協は24日受け入れを決定しました。

漁協の臨時総会は、24日午後、開かれました。
馬毛島基地工事に伴い防衛省は、種子島漁協に漁業補償金22億円を提示し、馬毛島の東側での漁業権の一部放棄や、島の周辺でおよそ5年間の漁の制限などを求めています。

漁協は24日の臨時総会で組合員の投票を行いました。
その結果、委任状なども含めて正組合員105人のうち、承認の要件となる3分の2以上の99人が賛成し、提案を受け入れることが決まりました。(以下略)

15:04 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | ニュース
2023/02/20

馬毛島東岸の漁、基地工事で4年9カ月すべて不可

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 2023/02/19 07:30南日本新聞
 鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地工事について、地元種子島漁協の一部組合員は18日、同漁協に出していた質問状に対する回答書を公開した。工事に伴い、島東岸の漁業制限区域は4年9カ月にわたって全ての漁ができず、このうち約100ヘクタールで漁業権が消滅することが分かったと説明した。

 質問状は、馬毛島周辺を主要漁場としている塰泊(あまどまり)、池田両地区の組合員5人が連名で1月末に提出。2月10日付で回答が届いた。(以下略)


10:15 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | ニュース
2023/02/03

「種子島通信 37」2023年1月

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種子島通信 37

 昨年5月に36号をお届けしてから、早や8カ月が過ぎようとしている。自衛隊馬毛島基地は、1月12日、環境アセスメント評価書縦覧開始と同時に、本体工事が着工されてしまった。地元首長が賛否を明言しないままの基地建設着工は極めて異例だが、ここに至る動きの早さは異常とも言える。
対応に追われ「通信」にも手が付けられないまま年を越して、読者の皆様にご迷惑をおかけしております。「報告を」との声もいくつか頂戴し、多忙の言い訳を一時封印してやっとパソコンに向かいました。

「行政手続き」で基地計画を推進する八板市長
 前号では、市長が相変わらず賛否を明らかにしないまま、再編交付金や宿舎建設に関して「特段の配慮」を防衛省に求めたことを「黙認」と報じられてから、「判断材料をそろえたい」と防衛省との協議を重ねているところまでを伝えた。このままのらりくらりと任期満了まで逃げ続けるのか、はたまた頃合いを見て「苦渋の選択」と基地受け入れを表明するのか。しかし市長が選んだ道はそのどちらでもなかった。
9月議会に馬毛島小中学校跡地売却・馬毛島市道廃止・隊員宿舎用地売却の3議案を提出し、自ら「最期の切り札」を手放すに当たっての市長の弁は、「賛否とは切り離した行政手続き」だった。そしてその後は賛否を聞かれるたびに「賛否(同意不同意)を述べる情況ではない」と答え、公約については「公約違反には当たらない」「公約は常に私の頭の中にあり、国の動きに合わせてより現実的で、最善の対応を考えている。基本的に私の考えは変わっていない」と繰り返し、「任期を(責務を)全うする」と言い切っている。

突貫工事が始まった
「行政手続き」としての基地建設計画は濁流のように一気に動き出し、馬毛島基地建設で島の一部はお祭り騒ぎ、建設労働者の宿泊で、ホテルも民宿も満杯、観光客は予約が取れない。賃貸住宅や宿泊施設の新築改築で家賃相場が値上がりしている。建設業者同士で労働者の取り合いと賃金の吊り上げ合戦が起きている。第一次産業から建設業への人材流出が起き始めている。そして今後、島外資本の飲食業や風俗業がやって来て、組事務所なんかもできるかもしれない。8年かかる工事を4年で終わらせ、米軍の要請に応えて25年度にはFCLP運用を開始するという。4年後にはぺんぺん草も生えないくらい、色々なものが食い荒らされているのではないだろうか。
もう早くも、基地誘致派からさえ「こんなはずじゃなかった」という声が聞こえているという。始まってしまった狂騒曲のイントロは、昨年の夏ごろから大きく鳴り響いていたのだ。
本体工事着工の12日、反対派市民は抗議集会を開いた。急な呼びかけで平日の日中にもかかわらず、60名余りの市民が集まり抗議の声を上げたが、防衛省がアセス概要の説明に来た前日11日に、防衛省職員に対する抗議行動を作れなかったことに、種子島の反対運動の大きな課題が表れている。

容認の地ならしか、市長から防衛省への「確認事項」
 7月22日、市長は防衛省に対して21項目の「自衛隊馬毛島基地(仮称)の設置に伴う 市民の不安と期待に関する確認事項」を提出した。騒音対策や「安心、安全」の確保、地域振興への対応などについて「配慮すること」「措置を講じること」などの言葉が並び、まるで容認前提だ、この内容で防衛省と協定を結ぶのかなどの声に市長曰く「あくまでも確認。防衛省の回答について市民の意見を聞いて(賛否を)判断する」。この時は9月議会で賛否を表明するのではないかと報道された。

確認事項への防衛省回答と、市説明会
8月10日防衛省が「確認事項」に対する回答を出してきた。お馴染みの官僚答弁の中で、米軍FCLPに関しては「飛行経路を遵守するとともに、地域への影響を最小限にとどめるよう、その都度、米側に申し入れてまいります」と、申し入れるしか対策が無いことをしれ~っと述べている。逆に自衛隊の訓練に関しては「部隊運用に支障のない範囲で、住民の皆様の生活に支障を生じさせないよう努めてまいります」と、住民より運用優先という軍隊の論理がさりげなく露呈している。
これを受けて16~22日、市長は市民に対して説明会を開いたが、小学校校区(自治会)ごとに地域に出向くことはせず、対象地域をいくつかに分けて、全て市民会館を会場に行われた。この時の市長にはまだ、市民の質問に誠実に答えようという姿勢がいくらかなりとも見て取れた。終了後に寄せられた質問への回答も、内容はともかく市民の意見を聴こうという雰囲気はあった。がしかし・・・後述の11月の市民説明会は、防衛省並みに木で鼻をくくった態度になってしまうのである。おりしも16日には当初市長が「必要ない」としていた馬毛島葉山港の浚渫工事が、市長の承認により始まっている。

市長、「行政手続き」の布石を打つ
9月2日、西之表市議会定例会での所信表明(馬毛島に関する部分)で、市長は「まず、私は、基地整備に賛同する市民を思います」と賛成派を筆頭に持ってきた。次に「一方、基地建設に反対する市民がいます」と他人事のように表現した。その反対する市民からの票を得て、賛成派候補と144票差で辛くも2期目当選を果たしたのにである。さらに「地元選出国会議員ほか関係者の尽力にも心から感謝します」と「森山センセイ」らを持ち上げた上で「現時点で、同意不同意が言える情況にはありません」と、賛否の表明を先送りにした。しかしこの所信表明の最大のポイントはそこではなく、最後の方の「今後、国による馬毛島の基地整備計画の進展により、市に求められる行政手続きがあれば適切に対応してまいります」の一言だった。

市民集会・デモ
市長の姿勢が今後の情勢を大きく動かすことになるという危機感を持って、4日、「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会(以下連絡会)」主催による集会とデモが行われた。集会には約130人、デモには約60人が参加し、「市長は公約を守れ」と声を上げた。当日は大阪の闘う仲間や野党国会議員も駆けつけてくれた。事態が進むことで島外からの連帯の声は確実に広がっている。

市長、反対の切り札を売り渡す3議案提出
そして市長は9月議会の追加議案として、馬毛島小中学校跡地売却・馬毛島市道廃止・隊員宿舎用地(種子島内)売却の3議案を提出した。これに先立つ5日、防衛省はこの3案件を市に要請したばかりである。元々防衛省は馬毛島の全島入手の意向を示していたが、八板市長はこれまで「考えていない」と市議会などで答弁してきた。しかし今回はもう段取りはできていたとしか考えられない。その証拠に、議案提出からわずか4日の13日には浜田靖一防衛相は米軍再編交付金支給の手続きを始めたと公表し、29日には馬毛島基地を「特定防衛施設」に、種子島の1市2町を特定周辺市町村に指定すると告示するのである。所信表明からの流れは防衛省の思惑通りということかもしれない。

住民監査請求
9月21日、反対派市民は前述の3議案で示された市有地売却2件、市道廃止1件の差し止めを求めて住民監査請求を行った。21日付で23人、26日付で339人、その後も追って出された請求人は400人を超えた。しかし市監査委員会は①市議会で審議中②違法、不当な契約が確認できない、を理由に不受理とした。監査委員のうち1名は反対派市議であるが、一体どんな議論が行われたのであろうか。請求の取りまとめを行った連絡会は、11月に補充書面を添えて471件の再請求を行っている。

3議案可決
9月30日、3議案は市議会で可決。以前から報告している通り、反対派:賛成派が7対7の同数であり、反対派から議長が選出されているため、賛成派に都合の良い議案は可決、都合の悪い議案は否決、それも常に1票差である。またこの日は歴史的な大チョンボにより市長の問責決議が否決された。反対派議員らが提出した議案に、賛成派の一人が賛成したのだが、何と提案者である反対派議員の一人が、「長時間の審議でぼ~っとしていた」と、賛成反対の電子評決ボタンを押し間違え、反対としたのだ。
夜8時過ぎまで及んだ最終本会議終了後、傍聴席から市長に対して「裏切者!」「今夜中に荷物をまとめて西之表から出て行け!」などのヤジが飛んだが、そのうちの二言三言は和田二人である。そしてその後の記者会見で、公約違反との声があるがとの質問に「公約は常に私の頭の中にあり、国の動きに合わせてより現実的で、最善の対応を考えている。基本的に私の考えは変わっていない」と市長は答えた。賛否は表明しないまま「現実的対応」と「行政手続き」を進める手法を、市長は一体誰から伝授され、どういう気持ちで実践しているのだろうか?

これが最後か?市説明会
11月19、20日、市による説明会が開かれた。もう、自治会ごとにわけることもせず、全市民対象に2日間だけであり、市街地に出ていくことが困難な大字地区の高齢者や、二日間だけでは日程が調整できない市民への配慮もなく、時間も限って「説明します」「ご意見があれば時間内では聞きます」という姿勢。ここで市民に対しては初めて、市長は米軍再編交付金を受け取って「教育関連に使う」と明言した。後日市HPでアップされた質疑応答の市側の答えは、防衛省よりもひどい。「今後も市政発展の ため、皆様のご意見を賜りながら尽力してまいります」と「引き続き防 衛省と協議を重ねてまいります」のコピペオンパレード。たった3カ月で、こんな風に堕ちてしまうなんて。

知事、馬毛島基地計画容認
11月29日、鹿児島県議会開会において、塩田康一知事は「総合的に検討した結果、県として理解せざるを得ない」と馬毛島基地建設容認の発言を行った。対する八板市長は同じ日に開かれた市議会での発言で、やはり賛否の表明はしなかった。地元自治体の首長による賛否表明に先立って、知事が容認発言をすることは、これまた極めて異例である。ちなみに知事は経済産業省出身の元官僚である。推して知るべし。
再編交付金を受け取り、賛成派に擁護される市長
12月16日、市議会最終本会議で、再編交付金を基金に積んで小学校の給食費を無償化するための条例案が可決。再度出された市長問責決議案は否決された。この問責決議に反対したのは、賛成派議員全員である。馬毛島基地反対だった市長はもういない。八板俊輔西之表市政は、馬毛島基地賛成派議員が市長を支える「与党」となったのだ。

西之表市長リコールについて(この項、和田伸による)
自衛隊馬毛島基地建設は、優れて戦争と平和の問題である。島内に多いと言われている自衛隊関係者に、なにゆえにか遠慮、配慮する、或いは執拗に米軍FCLPに特化した、目的と手段が転倒したような運動しかできない「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」は論外であり、結成準備会、結成総会においても、自衛隊と正面から対峙しない運動など有り得ないと指摘して、参加を見合わせている。この団体は市民運動とはおおよそかけ離れた、いや市民運動とは何かを理解していないとさえ言える。公務員OBと現公務員との行政交渉団体と言った方が、よりわかりやすい。それ故国会議員や著名人は重宝するが、各地で闘う人民との連帯、連携はまるで軽視、今日に至っている。

さて今回の市長リコールであるが、もちろん市長の公約違反は重要事項であったが、私個人としては西之表市の自治とは何か、民主主義とは何かが最大の課題と言えた。6年前、そして2年前の選挙において、絶対反対、同意できないを公約として当選したが、それ以降実質容認としか言いようのない言動で、公約違反を平然と行い続けている市長。反対、中立、中間から当選後あっさりと賛成に転じた自民党の4議員、そして議長選出に関わる反対派市民からのその説明を求める公開質問書への再要求にも回答するどころか、あまつさえ怒りの議員辞職勧告にも知らぬ存ぜぬとばかりに、市内を闊歩する自称反対派の7議員。このように市長職を担保する選挙制度を、理解し得ていない市長、あたかも当然のように、公約を反故にする、つまり自ら議会制民主主義を冒涜し、破壊する行為を行っていることに気づきさえしない議会。このような市長や議会に、開かれた民主的なまちづくりができるのであろうか。否である。

このリコールは市長に対する主権者の異議申し立ての意思表示である。リコール署名期間は12月1日から1月1日までである。結果は完敗である。最大の敗因は、受任者を獲得できなかったことに尽きる。人口がほぼ同数の屋久島町では、数年前リコールに必要な署名数に達したが、最終的には約300人の受任者が集まったという。対して私たちの「市長に辞任を求める西之表市民の会」(以下市民の会)は約30人ほどであった。市長と友達だから、同級生だから、同じ集落だから、可哀そうだから、店の客だからなどなど、西之表ムラ社会特有の情緒的な理由で、署名を断る市民が多い中、己の意思で署名した市民は、胸を張ってもらいたい。私たち市民の会は、感謝している。今もっともやるべきことをやったということである。ここから西之表市の開かれた民主的なまちづくりに手を携えて取り組んでいきたい。希望と言う仲間もいる。この署名をした市民が、真に八板市長を信頼し支持、応援してきた人々だと言ってもいい(賛成派の市民も、わずかながらいたが)。

署名提出予定の4日、私たちは市長に面談を求めたが、体よく断られたので、秘書係の職員に「先の選挙時の144票差、それを大幅に上回るリコールの署名数、これらの市民の支持がなければ、八板市長は誕生しなかったということを、市長は肝に銘じるよう」と注文をつけた。

軍事基地のあるまちで、民主主義が可能か。既に沖縄与那国町では自衛隊関係者の票によって、基地反対の町長は誕生しないと言われている。もちろん暴力装置である自衛隊は民主主義とは無縁の存在である。軍事基地は、民主主義とは何か、基地のあるまちで民主主義は可能か。軍事基地はそれらを考える優れたテキストであろう。


もう「馬毛島を守ろう」の時期は過ぎ去った。これからは「馬毛島を返せ、馬毛島を取り戻そう」と言葉を変えて、声を、拳を上げ続ける。そもそも反戦平和の運動は今までもこれからも途切れなく続くのだ!

 以上、かなり端折っての報告となり、川内原発の再稼働や増設など、他の重要な問題はまた後日となってしまうことをお詫びします。
南の島々の軍拡、その要となる兵站拠点・訓練拠点としての馬毛島基地の側面や、与那国、石垣、宮古、沖縄、奄美などの島々で進んでいる事態や、鹿屋基地米軍無人機受け入れの件、防衛費増額、安保三文書などなど書きたいことの多くにも、触れられませんでした。別のどなたかに、或いは別の機会に譲ることとします。
 
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                       文責 和田香穂里・和田伸
        2023年1月   参考:南日本新聞

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2023/02/01

馬毛島の補償金 一部組合員が根拠求める質問状を漁協に提出

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  01月30日 17時52分NHK鹿児島 NEWS WEB

馬毛島での自衛隊基地の建設計画で、地元の種子島漁協は、防衛省が提示した漁業補償金を受け入れ周辺海域の漁業権を一部放棄するかどうか、近く判断することにしています。
こうした中、一部の組合員は30日、漁業補償金の積算根拠などについて回答を求める質問状を漁協に提出しました。

西之表市の馬毛島では、在日アメリカ軍の空母艦載機訓練の移転先などとして、防衛省が今月12日から自衛隊基地の本体工事に着手しました。

おおむね4年と見込まれる工事期間中とその後1年程度の事後調査の間、周辺海域では漁が制限されたり漁業権の一部がなくなることから、防衛省は地元の種子島漁協に対し、22億円の漁業補償金を支払うことを提示しています。

これについて種子島漁協は、組合員270人余りを対象に漁業補償金の受け入れや漁業権の一部放棄に同意するかどうか回答を求めていて、3分の2以上の同意が得られれば、臨時総会を開き漁協としての対応を決めることにしています。

一方、馬毛島周辺で漁を行ってきた組合員5人は30日、漁業補償金の積算根拠や補償の期間などについて、詳しい情報を明らかにするよう求める公開質問状を漁協に提出しました (以下略)


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米軍施設等に関する馬毛島問題の経緯


2019/12/17

米軍施設等に関する馬毛島問題の経緯一覧

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米軍施設等に関する馬毛島問題の経緯一覧米軍基地等馬毛島移設問題対策協議会

月日

出来事等

令和158

FCLPの訓練候補地となっている馬毛島の大半を所有するタストン社が、防衛省に売買交渉の打ち切りを示唆する文書を送付していることが分かった。

令和153

南日本新聞の憲法問題に関する世論調査を県内の約千人に実施したところ、馬毛島へのFCLP訓練施設の移転について、反対50.0%、賛成44.3%だった。

平成3143

南日本新聞の鹿児島県議会議員立候補者68名へのアンケートで、馬毛島へのFCLP移転について、賛成16.1%、反対22.0%だった。

平成31329

岩屋防衛大臣は閣議後の記者会見で、売買交渉合意と見通しについて、交渉中であり、はっきりとスケジュールは申し上げられない旨話した。

平成31326

岩屋防衛大臣は閣議後の記者会見で、年度内の売買契約締結について、もう少し時間が必要なことを明かした。

平成31318

首相は、衆院予算委員会で馬毛島へのFCLP移転に関し、「訓練施設の確保は安全保障上の重要課題だ。地元の理解と協力を得られるよう、丁寧に説明しながら進める考えだ」とした。

平成31222

閣議終了後に岩屋副大臣が記者会見を行い、2/19に市議会が決議した馬毛島売買の交渉に反対する意見書について、「地元の理解が得られなければと思っており、現在、馬毛島については調査しているので、それも踏まえて地元に説明し、理解を得たい。」と話した。

平成31111

菅官房長官は、馬毛島の買収を巡り「土地所有者との間で、現時点までに合意した内容を確認する文書を取り交わした」と明らかにし、2018年度内にも売買契約を結ぶ方向で調整し、金額は160億円程度を検討している。菅氏は「施設確保は安全保障上の重要な課題だ。早急に恒久的な施設を整備できるよう取り組む」と強調した。

平成3119

馬毛島へのFCLP移転に関し、2018年度内にも地権者との間で売買契約を結ぶ方向で最終調整に入り、160億円程度での購入を目指すことを政府関係者が明らかにした。防衛省は来週中にも地元へ説明する方針。


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