馬毛島のボーリング調査に関する反対意見を鹿児島県に出したところ、3月10日、県からの回答メールが届きました。
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※ 回答が遅くなりまして、大変申し訳ございません。
県政の推進に日頃から格別の御理解と御協力を賜り,厚くお礼申し上げます。
さて,このたびは「知事へのたより」をお寄せいただき,ありがとうございました。
お寄せいただいた御意見について,下記のとおりお答えいたします。
今後とも,県政に関する御意見,御提案をお寄せくださるようお願いいたします。
なお,末尾にお問い合わせ窓口をお示ししておきますので,疑問点などございましたらお問い合わせください。
令和3年3月10日
様
鹿児島県知事 塩田 康一
「馬毛島について」の回答
今回のボーリング調査は,馬毛島地先における海底の地質状況を把握するための試料採取を目的とし,令和3年5月31日までの期間において,馬毛島の東岸沖37箇所で実施するものであり,これに伴い,海底の土地使用,土石採取,岩礁破砕の3つの許可申請があったものです。
申請内容について審査したところ,
(1) ボーリング調査の1箇所あたりの足場等の面積や土石採取量は小さく,海底の地形等に著しい影響を及ぼさないこと。
(2) 本調査は全地点で一斉に行うのではなく,各地点ごとに,順次,実施する計画となっており,長期間かつ広範囲にわたり,調査周辺海域の利用を阻害するものではないこと。
(3) 漁業への配慮として,海底面の掘削の際に濁りの拡散を抑える工法で行うほか,トコブシ等の生息場所を損壊しないよう,機器設置前に潜水士による目視調査を行うなどの保全措置を講じるとされていること。
なお,西之表市長の「漁場環境に影響が生じる可能性を否定できない」という意見を踏まえて,ボーリング調査の専門家に保全措置の内容について意見を聴取するとともに,漁業関係者に漁業の操業状況について確認を行った上で,漁場環境に著しい影響を及ぼすおそれはないと判断したこと。
(4) 馬毛島地先海域に漁業権を有している種子島漁協も調査に同意していること。
これらの理由などから,海底の土地の管理上の支障,並びに水産資源の保護培養上著しい影響を来たすおそれはないと考えられ,関係法令の要件に該当すると判断し,許可したところです。
県としては,念のため,許可にあたり,漁場環境への影響を可能な限り回避又は低減するよう努め,関係者と十分に連絡調整を行うことなどの条件を付したところです。
なお,海上ボーリング調査に係る許可については,当該調査自体が周辺環境や漁業等に影響を与えないかどうかなどの観点から法令の要件に沿って審査を行うもので,どのような施設を整備するための調査かという観点で審査するものではありません。
また,馬毛島における自衛隊施設の整備等については,関係自治体の首長との意見交換において,騒音や経済効果などの判断材料について,引き続き説明が必要であること,生活や畜産業・漁業への影響について,国がしっかりとした対策をとって欲しいことなど,様々な意見や要望を伺っていることから,国においては,十分な説明責任を果たしていただく必要があると考えております。
今後とも,国による説明や地元の意見をお聞きした上で,県としての考え方を整理し,対応を検討してまいります。
(お問い合わせ窓口)
【ボーリング調査について】
河川課 管理係 電話099-286-3590
水産振興課 漁業調整係 電話099-286-3428
【自衛隊施設の整備等について】
企画課 政策推進班 電話 099-286-2349
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鹿児島県知事 塩田 康一
e-mail : g-tayori@po.pref.kagoshima.jp
〒890-8577 鹿児島市鴨池新町10番1号
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