「種子島通信」第33号を転載させていただきました。
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種子島通信 33
弥生三月、田植えも終わる田園はすでに緑の風が吹き抜け、桜は、と言えば「花発多風雨、人生足別離」と散り行き、あらあら、花より団子と席するもままならぬ。日々、口にする酒はやけに苦く、「昔は良かった」とついつい口にする。アブナイ、アブナイ。ならばと晴耕雨読といけばよいのを、そうは問屋が卸してくれない、鬱々のこの頃。「哀しくて、哀しくて、やりきれない」はあの日の流行り歌か・・・
ここで言い訳の前口上も尽きた。というわけで通信33号は和田香穂里が担当します。よって小生今宵も「俺の人生の大学は夜の酒場」と嘯きつつ―(伸)
これを、最近の言葉では「無茶振り」という。伸の無茶振りは今に始まったことではないので仕方なく引き受けたが、読者諸氏には筆の甘さを前以てご容赦いただきたい。前号では、馬毛島での海上ボーリング調査を県知事が許可し、漁協組合員らが提訴したこと、馬毛島基地建設が争点となる市長選挙・市議会議員選挙が行われることまでを報告した。今号では馬毛島のその後に絞ってお伝えする。(香穂里)
市長選挙結果
既に報道などでご承知のこととは思うが、西之表市長選挙は、「失うものが大きい」として馬毛島基地建設計画に同意できないと事実上の反対を表明した現職八板俊輔市長と、基地関連の交付金による地元の活性化を訴える新人福井清信氏(西之表市商工会長)との一騎打ちとなった。
当初「基地賛成派」候補はもう一人が名乗りを挙げていた。前回(2017年)の市長選挙にも立候補した濱上幸十氏だが、氏を下ろすために自民党県連などが相当な圧力をかけたとも言われ、告示日まで2週間という直前になって「賛成派2人反対派1人という状況で共倒れになれば市民に申し訳ない。賛成派が勝つために断腸の思いで辞退を決めた」と立候補を断念。その際、「森山先生(森山裕自民党国対委員長)の顔に泥を塗るわけにはいかない」とも語り、森山氏が内密で種子島に来島して、濱上氏に直接辞退を迫ったという噂も飛び交った。
結果賛成派候補は福井氏に一本化され、商工会は言うまでもなく、農協、漁協、建設業協会等々、市内島内の主だった団体の役員らが福井氏の応援に付いた。また種子島・屋久島選出の2人の自民党県義をはじめ、自民党県連から(おそらくは党本部からも)相当のテコ入れがあったようだ。自民党は鹿児島知事選と鹿児島市長選での連敗を、ここで止めなければと必死だったに違いない。福井陣営はヒト・モノ・カネもふんだんに使い、カラー刷りのチラシを市内のほぼ全戸に数回にわたって配布したり、「チェンジ!」とだけ書かれた青いのぼり旗(青は福井陣営のシンボルカラー)を立てまくったり、さらには消防団長であった福井氏と地域の消防団分団長が挨拶回りに同行するという、選挙違反まがいのやり方も交えて勝ちを取りにいった。一時は「福井優勢」の噂に、福井氏の妻が既に市長婦人のように振る舞っているとも囁かれた。
一方八板陣営は厳しい闘いを強いられることとなった。まず、八板市長の「反対表明」が遅すぎたことが、市民の諦めムードを形成してしまった点は大きい。更に「馬毛島問題」以外での市政運営に対する評価が今ひとつよろしくなかった。「何をしたいのか、何を言いたいのか、さっぱりわからない」というのが、よく聞かれる市長評である。また現職としての公職があるため、候補者本人が選挙運動を展開できたのは実質告示以降となり、それまでに動ける人員の数は明らかに福井陣営より少なかった。チラシの配布なども福井陣営の後手後手に回った感は否めず、馬毛島基地反対運動に関わる市民が協力してチラシ配布に回った先々で、既に福井氏のチラシがポストに入っているのを何度も目にした。しかし八板支持の市民は粘り強かった。一軒一軒尋ね、1人1人に丁寧に説明して歩く地道さが功を奏して、選挙戦後半では相当盛り返しているという手応えがあった。
そして迎えた1月29日投開票の結果は、八板氏5103票、福井氏4959票、144票差で八板俊輔氏が二期目の当選を果たした(投票率80.17%)。144という票差は僅差と報じられたが、これは決して僅差などではなく、自民党をバックにした圧倒的な力技に対して、西之表市民の良心と良識が優ったという大きな差である。
市議会議員選挙結果と議長選出
同日に行われた市議選は16から14に減った議席を17名が争い、反対派7名賛成派6名中立1名(この中立の実態は賛成派)の当選という結果であった。前期は議長を除いて10対5であった反対派と賛成派のバランスは大きく変わり、上位当選を賛成派が占めた。和田かおりは14票差の次点で落選、島内外からのカンパ、支援応援の声に応えることができず、大変心苦しい結果となった。既に個別に或いはSNS等を通じてご報告してはいるが、あらためて皆様のご支援ご声援に心から感謝申し上げ、結果を出せなかったことをお詫び申し上げます。
市議選でも自民党のテコ入れは相当なもので、自民党の公認や推薦候補が上位当選しているが、それ以上に地縁血縁が大きくものをいうところは、相変わらず地方自治体選挙の「お約束」であり、前回に比べてその風潮が強まったと感じている。また「○○さんは絶対大丈夫」という噂も怖ろしく、「あなたは大丈夫だって思ったから××さんに入れた」という「告白」を、選挙後複数の方から伺った。「当選しそうな人より、落ちそうな人に入れてあげよう」という有権者、都会にもいるのだろうか?和田かおりはそういうところに注ぐ力が全く足りていなかったのだと痛感している。
バランスの大きく変わった市議会は非常に厳しい状況になっている。反対派と賛成派が拮抗しているということは、議長を出した方が議決権の少数派になるということだ。当然、議長の押し付け合いになるだろうと予想していたところが、2月24日の臨時会において反対派議員が議長に立候補し13対0の満場一致(欠席1)で反対派議員が議長に選出され、結果として反対派は議決権では少数派となってしまった。議長に立候補した川村孝則議員は「譲り合って議会が空転することは避けたかった」と言うが、かつて与那国町議会で99回も議長選を行った例があるように、引けない闘いだということを反対派の議員たちは理解していなかったのだろうか。議会ムラの水面下でどのようなやり取りがあったのかはわからない。賛成派議員の一人が選挙前からの病気でしばらく議会に出て来られないという事情もあるのだが、それを当てにするのもどうなのか。何と言っても反対派の誰一人として異を唱えなかった13対0の「事実」が、今議会の議事録に残ることになってしまった。
反対派市民からは「何が起きたんだ」「信じられない」「裏切りだ」という声が上がり、反対派議員に対して説明を求める文書を有志が2回送ったが、未だになしのつぶてである。反対派議員4名が加入している「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」(以下市民・団体連絡会)にも同趣旨の文書を出し、「説明を聞く機会を作るべき」との声もあったが、こちらもまた何も行動を起こしていない。
そして3月議会の予算委員会では、怖れていたことが起きた。馬毛島の利活用予算の部分を不服として新年度の予算案が否決されたのだ。当然馬毛島賛成派議員が否決に回り、馬毛島反対派である議長と予算委員長(副議長)には議決権が無いための多数決の結果である。ちなみに選挙時「中立」だった議員は早くも「容認」を表明し、賛成派と歩調を合わせ否決に回った。ほら見たことか。
最終本会議では賛成派議員1名が病欠のため、採決結果は6対6の同数、議長採決で予算案は通過したが、薄氷を履むが如しとはまさにこういうことである。単純な一けたの足し算引き算の問題をおろそかにしたツケはこの先々でも大きくものを言うことになるだろうと、暗澹たる思いである。
海上ボーリング調査ほか訴訟結果
馬毛島周辺で代々漁を行ってきた漁協組合員十数名が起こした訴訟については残念な判断が下された。まず3月10日鹿児島地裁は「現場海域への立ち入り制限や調査機関は限定的で、漁業資源への影響は小さく、被害は重大でない」としてボーリング調査許可停止の仮処分申請を却下した。3月26日東京地裁が「(ボーリング調査は)安全保障政策上、公共・公益性が高い」「漁業への影響は一時的かつ限定的」「事後に金銭的な補償などで(損害は)回復可能」「漁協の手続きは適正」などとして調査差し止めを求めた仮処分申請を却下した。原告と弁護団はいずれも即時抗告するとしている。知事の許可の取り消しを求めた訴訟は4月に結審する予定だがこれも見通しは厳しい。
漁業者の話によれば、ボーリング調査が行われている海域に近づくと、監視船が現れて「通せんぼ」をするために、漁を行うことができなくなっているそうだ。その監視船を操っているのは、同じ漁協の組合員なのである。傭船料は1回につき6万5千円と言われている。そして基地建設に反対している組合員に声がかかることは無い。馬毛島に最も近いところで暮らしてきた漁業者たちは、すでに分断され切り崩されているのである。このことにしっかりと取り組めていない反対運動の現状には忸怩たる思いが募るばかりだ。
また以前の地権者であるタストン・エアポートの開発工事で漁獲量が減ったとして損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決も2月に出されたが、福岡高裁宮崎支部は馬毛島での違法開発を一部認めながらも「開発後に漁獲量が著しく減ったことを認めるに足りる証拠はない」として、鹿児島地裁判決を支持し請求を棄却した。これに対して原告の漁業者は協議の上、上告しないことを決めたそうだが、苦渋の決断だったに違いない。
宝の島と呼ばれてきた馬毛島。漁師の間で「困ったら馬毛島へ行け」と言われてきた、豊かな漁場に囲まれた馬毛島。基地建設が始まれば、もう馬毛島での漁はできなくなる。既に漁ができない状況が作られている。私たちはどうやって暮らしていけばいいのか、と問う漁業者の悲痛な声に、防衛省も県知事も全く答えていない。
双方の動きあれこれ
選挙に先立つ1月8日に、八板市長は防衛省に馬毛島の外周道路などの工事入札の撤回を求める抗議文を送っているが、その回答が得られないまま選挙直後の2月3日には、市長は岸信夫防衛相に対して①設計等に係る入札の撤回②海上ボーリング調査の中止③環境アセスメントを実施しないことの三点を求める要請書を送った。しかし防衛省からは何一つ回答は無い。
賛成派の「馬毛島の自衛隊・FCLP訓練を支援する市民の会」は、市長に対して「賛否が拮抗した選挙結果を顧みない、市民の分断を助長する対応で極めて軽率だ」と批判する抗議書を提出した。さらに、騒音状況を知るための戦闘機の試験飛行や環境アセスメント、施設の詳細検討(具体的設計)を進めるよう、岸防衛相宛ての要望書を提出。自分たちだって、反対派市長が再選した選挙結果を顧みない行動じゃないの?とツッコミを入れたのは私だけではない。
3月15日には、種子島の酪農家の一部でつくる「種子島酪農振興会」が、FCLPを含む馬毛島基地計画に賛同を表明し、基地運用時の食料調達に地場乳製品を含めることを求める要望書を防衛省に出した。訓練開始後に想定外の実害が出た場合の速やかな原因究明と補償も求めている。この振興会は結成されたばかりで、基地に賛成する酪農家だけで結成されていると思われる。米軍FCLPに関しては、牛や豚の不妊や流産早産、乳の出が悪くなるなど、以前から畜産や酪農への不安が大きいことに対して、会長の「(種子島)上空を飛ばないかぎり牛への影響はないと考えている」とのコメントのお気楽さには呆れるばかりだが、そういう言説を声高にアピールして不安を払拭するのが狙いなのかもしれない。
環境影響評価(アセスメント)始まる
賛成派ですら十分な説明とは感じられなかった昨年初冬の住民説明会で、「(基地や運用の詳細や様々な影響をきちんと説明するためには)環境影響評価を行ってから」という言葉を防衛省職員は何度も口にしていた。もちろん、賢明な読者諸氏は住民への説明根拠を得ることが環境アセスメントの目的ではないことも、そもそも日本のアセス法は穴ぼこだらけの「アワセメント法」だということもご存知だと思う。あくまでも事業(この場合は馬毛島基地建設)を行った場合の環境への影響を、調査予測評価するものであり、その結果によって事業の可否や是非が問われるものではないことも、当然ご存知だろう。従ってアセスを認めることは基地建設を認めることに等しい。アセス開始は基地建設を進める側にとっては大きな前進なのである。だからこそ八板市長はアセスを実施しないことを防衛省に要請したのであるが、地元首長の要請を全く無視する形で防衛省がアセスに着手したことに、市長はあらためて「大変遺憾だ」と述べた。一方塩田県知事はアセス開始に関して「基地賛否とは別で環境への影響を調査するもの」「騒音や漁業など産業面への影響について、住民に説明するためにも必要」との考えを示したそうだが、結局この人何にもわかっちゃいないのか、わかっていながらすっとぼけているのか・・・
馬毛島環境アセスメントの正式名称は「馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価」(事業者:熊本防衛支局)であり、第一段階の「方法書の縦覧」が2月19日から3月18日まで行われ、方法書に対する意見書の提出期限は4月1日とされた。方法書は500ページにも及ぶ膨大な量だが、これを隅から隅まで目を通して意見をまとめることは不可能に近い。多くの人は防衛省がまとめた「あらまし」や要約書を読み込むこととなった。
市民・団体連絡会を中心とした反対派市民は、まずアセスについて学ぼうと、拓殖大学教授・奥田進一氏、沖縄大学名誉教授・桜井国俊氏、上智大学教授・織朱實氏ほか、法律や環境の専門家から話を伺う機会を設けた。桜井氏と織氏は野古のアセスに関わった経験から、防衛省から積極的に情報を引き出す重要性や、住民が基地計画に参画できる数少ない機会であることなどを重視し、方法書の問題点を列挙したうえで、県にも見解を問うべきとして、多くの意見書提出を促した。またそれぞれの意見書案を持ち寄って、その内容を共有し、自らの意見書を見直し、市民・団体連絡会の意見書に反映させる機会も持った。
防衛省によるアセス方法書説明会は、3月9日西之表市、11日中種子町、12日南種子町、16日屋久島町、17日南大隅町でそれぞれ開催された。西之表での説明会では、質疑応答に入る前にマスコミの撮影・録音の打ち切りを求められたことに、住民が「知る権利の侵害だ」と反発する場面もあったが、「報道陣がいると自由に意見交換ができない」という参加者もいたために、結局撮影・録音は打ち切りとなった。報道が入ると自由に物が言えないという理屈は全く理解できない上に、そういう人に限って結局何も質問しないで帰る。唯一屋久島町での説明会では、住民の抗議に加えてカメラが入って困るという人がいなかったために、撮影・録音が続けられた。それが当たり前でしょ!
どの地区でも、騒音やマゲシカへの影響に関する質問が多く出され、米軍の飛行ルートが守られない懸念や牛などの家畜への影響を不安視する声も聞かれたが、昨年の住民説明会同様、住民が納得できる回答が防衛省から得られることはなく、アセス説明会も住民の不安や不満がくすぶったまま終了した。
意見書提出
4月1日締め切りの意見書提出に関しては、島内外の市民や、大学教授や弁護士などの専門家が、事前にメーリングリストやSNSで質問書案を公開しあうなど情報交換を行ったうえで、それぞれの思いを意見書にしたためた。反対派からは少なくとも80を超える意見書が出され、そのほとんどが、まず基地計画への反対を訴え、方法書の不備などをそれぞれの立場から指摘し意見を述べている。
騒音と飛行ルート、係留施設と表現されているが事実上の軍港となる港湾施設、外周道路、マゲシカをはじめとする自然環境等々、どれをとっても環境への影響を十分に調査予測評価できる方法書にはなっていないとの専門家の指摘、和牛生産農家からの牛への影響への懸念、精神科医師による心の病を抱えた人への影響についての怒りを込めた意見など、一人一人が自らの問題意識を訴え、防衛省に鋭く問うものばかりである。筆者は、アセスへの意見書を出すこと自体がアセスを認めることだと考える一方で、アセス自体を看過するわけにはいかないというジレンマを抱えつつ、「環境を壊し、種子島の穏やかな暮らしを壊し、周辺諸国との緊張を高め、戦争につながる限りない危険を後世に残す、馬毛島基地(仮称)の建設には断固反対する。加えて本計画は、国が新たな土地を取得したうえで基地として整備し、米軍に空母艦載機離着陸訓練の施設として提供するという、文字通りの売国的計画である。それを国税で賄うという暴挙を即刻中止して、コロナ禍で厳しい日々を送る全ての国民にその税金を使うことを強く求める。従って馬毛島基地(仮称)建設のための環境影響評価にも反対する。環境影響評価の結果が、基地建設の是非を問わないものであり、どのような影響が予測されても基地建設は進められることが、住民に正しく伝えられていない点に強く抗議し、地元自治体の首長として西之表市長八板俊輔氏も中止を求めている本環境影響評価を即刻中止することを訴える。」としたうえで①馬毛島には市有地も私有地もあるにも関わらず、各種の調査地点が設定されていない②厚木や岩国では数十キロ離れた地域で騒音被害が生じているにもかかわらず種子島の東海岸に各種の調査地点が設定されていない③基地の施設の詳細や米軍も含めた運用の詳細が示されていない④馬毛島の動植物や生態系への影響についての調査方法が具体性を持っていない⑤基地の照明や訓練機の灯火など、夜間の光の影響に関する調査が設定されていない⑥日本初の「ヨガの聖地」やサーフィンのメッカ、島民の磯遊び等への影響への調査地点や調査方法が全く示されていない、よって方法書として不適切との意見を述べた。
重要土地規制法案
馬毛島の土地買収の不透明さについては以前に触れていると思うが、つい先日とんでもない法案が閣議決定され国会に提出された。基地や原発の周辺にある土地建物を所有したり借り受けたりしている者を調査し、利用を規制する権限を政府に与える重要土地規制法案である。規制の対象になるのは、自衛隊、米軍、海上保安庁の施設や原発などの敷地の周囲1キロ以内と、国境の離島だ。
ここでその問題点を詳細に語るには、筆者の勉強も原稿の紙幅も足りないが、要するには戦時中の「要塞地帯法」の復活である。政府は、当然辺野古も馬毛島も視野に入れているはずだ。各地で法案廃止の闘いが始まっているが、種子島はまだ取り組めていない。よく言えば一点集中、悪く言えば広い視点で問題をとらえることができない私たちの運動のあり方を、今一度問い直さなければならないと思いつつ、できていないことが本当に情けない。
各地で取り上げられる馬毛島問題
そんな地元の愚図愚図にハッパをかけてくれるのが、各地で馬毛島問題を取り上げて声を上げてくれている仲間の存在だ。遠い街でのスタンディングのプラカードに躍る「馬毛島」の文字、各地の闘う仲間が発行するニュース、「琉球弧のミサイル配備も馬毛島基地建設も許さない」と語られるオンライン集会などなど、古くからの友人知人はもちろん、まだお会いしたことのない人、顔も名前も知らない人が、馬毛島に関心を寄せてくれていることは、本当に嬉しく有難く、勇気が湧いてくる。
3月27日には東京ではおそらく初めて、デモで馬毛島のシュプレヒコールが行われた。「やめろ!敵地攻撃軍拡、馬毛島に軍事基地をつくるな!3/27集会&防衛省デモ」である。種子島からは市民・団体連絡会会長三宅公人氏が上京し、馬毛島問題を語った。
雑誌「世界」は2月号3月号連続で馬毛島問題を取り上げ、八板市長も寄稿している(私もオンライン対談に参加させていただいた)。マスコミでもチョコチョコ取り上げられ、馬毛島が全国区になること自体は不本意ながら、やはり知ってもらって声を上げてもらうことは大事だ。私もせっせと馬毛島問題について発信している。YouTubeでも以下の通り馬毛島について語ったので、是非ご覧いただきたい。
DEMO RESE Radio#18「今、無人島・馬毛島が熱い!!」part1
DEMO RESE Radio#18「今、無人島・馬毛島が熱い!!」part2
DEMO RESE Radio#18「今、無人島・馬毛島が熱い!!」part3
DEMO RESE Radio#18「今、無人島・馬毛島が熱い!!」part4
「風雲急を告げる!馬毛島の今」!!
原稿大募集!
読者からの要望提案もあり、種子島通信「馬毛島特集特大号(仮称)」を企画中。是非とも原稿をお寄せください。タイトルや字数はお任せしますので、常識良識の範囲でお願いします。締め切りは5月末日とし、その後編集発行の予定です。皆様からの原稿を楽しみにお待ちしております。
原稿送付はメールだと有難いです。Kaori.wada528@gmail.com FAX 0997-23-7611
というわけで、無茶振りに何とか対応した私は、夜勤に備えて昼寝へと突入いたします。
2021年4月10日 和田香穂里 参考:南日本新聞