馬毛島の参考になると思うので、
以下、木元茂夫さんのfacebookから転載させていただきました。
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原子力空母レーガン、横須賀を出港
5月21日午前10時、原子力空母ロナルド・レーガン(CVN76)は、ヘリを6機ほど(海上から見たので見えないところもあり正確な数は不明)搭載して、横須賀を出港しました。硫黄島付近で行われているFCLP中の空母艦載機の、23日から予定されているCQに向かったと推測されます。
通常、出港と同時にヘリを飛ばして、前方の海域を警戒しながら進むのですが、今回はやらず。1機だけローターが回っていたけれど、飛び上がりませんでした。乗組員はヘリの最終点検に忙しく動いているという感じでした。新型コロナの影響でしょうか。
硫黄島は海底の隆起が激しく、桟橋が作れない島です。そのため、民間の小型タンカーが島に接近して500mもの長いホースを伸ばして、給油作業をしています。1昨年、座礁事故が起き、乗組員の方が一人亡くなっています。
FCLP (Field Carrier Landing Practice) :陸上基地を使った離着艦訓練
CQ (Carrier Qualification):空母の甲板への着艦訓練、着艦資格取得訓練
以下、岩国市が中四国防衛局に要請をしてその結果も含めて公表した資料です。
岩国市が5月12日に発表した「報道通知」
■中四国防衛局からの最初の連絡は
1 中国四国防衛局からの連絡内容
(1) FCLPの実施及び予備施設指定
ア硫黄島における着陸訓練。訓練期間 5月 14日 (木)~ 6月 10日 (水 )
・訓練時間 11:00~翌3:00
・訓練機種空母ロナルド・レーガン艦載固定翼機全機種
(FA-18E、 FA-18F、EA-18G、 E-2D、 C-2A)
イ予備施設(天候等の事情で硫黄島において訓練が実施できない場合の代替施設 ) の指定。指定施設三沢飛行場、厚木飛行場及び岩国飛行場
(2)CQの実施 FCLP期間中とその直後に硫黄島付近の洋上で実施
■岩国市は、中四国防衛局に電話要請と確認を行った
2 連絡時の確認事項、電話要請及び回答
(1)日時 5月 12日 (火)14時 10分
(2)相手方中国四国防衛局企画部長鍋田克己 (なべたかつみ)
(3)要請者岩国市基地政策担当部長山中法光 (やまなかのりみつ)
(4)確認事項
ア FCLPの訓練期間及び予備施設指定について今回、訓練期間がこれまでよりも長いがなぜか。また、予備施設の指定期間及び訓練時間はどうなるのか。
イ FCLP・CQ期間中の艦載機の岩国基地への帰還について今回、CQを硫黄島付近の洋上で実施するとのことであるが、FCLP・CQ期間中において、岩国基地に艦載機が戻ることはあるのか。
ウ FCLPに関する事前連絡について今回は、連絡が実施の2日前であった。連絡が遅くなったことに特別な事情があるのか。
■中四国防衛局の回答-コロナの影響からか、訓練は2つのグルーブに分割実施することが明らかに
(5)確認事項に対する回答
ア FCLPの訓練期間及び予備施設指定について (FCLP訓練期間 )
○今回のFCLPについては、現時点の予定では、5月14日から6月10日までの期間中、
米側は2グループに分けてFCLPを実施する。 (具体的なFCLP日程〉
・第1グループは5月 14日から1週間程度
・第2グループは6月 8日から3日間程度
○また、通常、FCLPの後に艦上で行われるCQを、このFCLP期間中とその直後に硫黄島付近の洋上で実施する。
(具体的なCQ日程 )
・第1グループは5月 23日頃から3日間程度
・第2グループは6月 12日頃から3日間程度
○このような形での訓練の実施は、これまでにないものであるが、新型コロナウイルスの影響が多方面に及ぶ中、FCLP実施に関わる日米の関係者の安全を確保し、空母ロナルド・レーガンを確実に運用するために必要な措置である。 (予備施設指定 )
○米側も今回のFCLPは硫黄島で実施することを前提に準備を進めており、岩国において実施されることは基本的にはないと考えている。
○予備飛行場の期間等については、米側から情報が得られれば、お知らせする。
イ FCLP及びCQ期間中の艦載機の岩国基地への帰還について
○ FCLPや CQ期間中、硫黄島における訓練に余加する航空機は、不測の事態を除き、岩国に戻ることはない。
ウ FCLPに関する事前連絡について
○今回のFCLP及びCQについては、これまでにない形態でもあり、日米間で、様々な調整を実施し、今回の説明に至ったところである。
○いずれにしても、FCLPの訓練期間等に係る情報については、地元の意向も踏まえ、今後とも、適時適切な情報提供に努めてまいる。
(6)要請内容
岩国基地におけるFCLP予備施設指定に関する要請
国から、次のとおり米側へ要請されたい。
①岩国基地を使用することなく、硫黄島で所要の訓練を完了すること。
②今後の訓練において、岩国基地を予備施設に指定しないこと。
(7)要請に対する回答
岩国基地におけるFCLP予備施設指定について
○防衛省としては、硫黄島においてFCLPが着実に実施できるよう米側を支援するとともに、地元の皆様の負担軽減のためにも、硫黄島において訓練されるよう、米側に繰り返し求めていく。
3 今後の対応
山口県基地関係県市町連絡協議会(構成自治体:県、岩国市、柳井市、周防大島町、和木町)として、国及び米側に対し、岩国基地におけるFCLPに関する文書要請を行うが、要請内容や要請方法等については検討中。