2022年12月20日18:45KTS鹿児島テレビ
20日、鹿児島県議会の12月議会が閉会しました。
西之表市の馬毛島で進むアメリカ軍の訓練移転計画などについて、議会初日に計画を容認する考えを示した塩田知事は、議会での議論を踏まえ「住民への安心安全への配慮をしっかり行う」と改めて述べました。
20日開かれた県議会12月議会の最終本会議。
県内で発生が相次ぐ高病原性鳥インフルエンザの農家の支援策などを盛り込んだ追加の一般会計補正予算案などが可決されました。
塩田知事は、12月議会の開会初日に西之表市の馬毛島で進むアメリカ軍の訓練移転計画などについて容認する考えを示し、議会で議論する必要性を説明していました。
議員からは、代表質問や一般質問などで馬毛島に関連する質問があったものの、塩田知事は容認した理由について「環境アセスメントを行っている防衛省が知事意見に沿って対応している」などと、これまでの考えを述べるにとどまっています。
議会での議論は深まったのか? 塩田知事に受け止めを聞きました。
塩田知事
「県議会の中では今回の代表質問など、様々な議論があった。住民の安心安全への配慮の対応をしっかり行う必要がある。そういった指摘を踏まえ、今後、県としては国、県、市の間での連絡体制などもしっかりつくって対応していきたい」
一方、塩田知事が容認したことについて、立憲民主党県連は20日、抗議する申し入れを行いました。
西之表市議会・長野広美議員
「防衛施設関係は説明があいまいな点が多い。ところが、国が責任を取るという言葉だけが一人歩きしていて、誰が責任を取るのか、具体的にどのような計画なのかについて、説明をしっかりと求めていきたい」