3月25日、元沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんとZENKO(平和と民主主義を目指す全国交歓会)の田中拓真さんが、5月に開催予定の「ZENKOスピーキングツアー」のお誘いのために来島されたので、今回はこちらも話が拡散しないように人数を絞って、4人で対応しました。
奥間さんは昨年も5人で来島され、馬毛島に接近してドローンで撮影してくれました。特に今回は漁業者の話を重点に聞いてもらうことにしました。
防衛省関係者は種子島から馬毛島に渡るために漁船を「海上タクシー」として契約して、なんと1回7万円が支払われていた。若い漁師が多いとも言われている。もちろん防衛省が契約するのは基地賛成の漁師だけであり、反対派はここからも排除されている。1回7万で月20日とすれば140万、漁獲量減少の現在、こんなおいしい仕事はあるまい。
今回参加してくれた漁師の方は、一年中馬毛島近海で漁をし生計を立てており、現在馬毛島近海で漁はできず、日々の生活にも困っていると話す。彼が馬毛島に近づくと同じ漁業組合仲間である漁師が追い払いに来るという。馬毛島近海で漁をしているのは200名弱のうち40名くらい、漁業組合長はじめ幹部は専業漁師ではなく、レジャー目的だとも語る。馬毛島への自衛隊基地への賛否でも当然反対少数で否決される。先般組合が賛成の決議をしたと言われている幹部会での議事録も無いというでたらめさで、この組合長は事前に防衛省の職員と戸別訪問し、票をまとめていたとも言われている。組合長は元自衛官である。
写真1は緑豊かな時の馬毛島で、マゲシカも「平和裡」に暮らしていた。

写真2は開発業者の乱開発による違法伐採伐根で荒廃した馬毛島。鹿児島県も開発の違法性は把握しながら、立ち入り調査はしない。無論乱開発による土砂の海への流入で、漁獲量は減少していると主張するも、裁判所はこれを認めない。写真2より現在は悪化していると思われる。

1980年に無人島となるまでは最盛期には約600人が暮らしており、小学校中学校もあり、馬毛島から定期船で種子島の高校まで通う生徒もいた。北海道からも数人が酪農目的で入島したが頓挫している。
25日は非常に盛り上がった(私だけかも)交流会であったが、次の日9時の飛行機で移動する予定が、天候不良により結局18時まで待たされたらしい。奥間さんは本人が言うように「雨男」らしいので次回は是非「晴れ女」と来島して欲しいものである。