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昨日8月18日、3回目の市長説明会
昨日の市長説明会(「自衛隊馬毛島基地(仮称)の設置に伴う市民の不安と期待に関する確認事項」に対する防衛省回答についての説明会)には、馬毛島情報局は参加出来ませんでした。しかし、一人の参加者の発言内容が情報局に寄せられました。ご本人によると、途中司会者から遮られたのですが、なんとか最後まで発言できたそうです。
まさに「我が意を得たり」という発言です。ご本人の同意を得て、紹介させて頂きます。
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1.まず最初に今の司会の方の時間や発言内容の制限についての要請を聴いてガッカリしました。
もちろんコロナ予防は大切です、しかし今日ここへ集まっている人達は私も含め、皆、コロナのリスクも感じながら、尚、島の将来を心配し、市長の話を聴きたい、また市長に市民の考えや思いを聴いて欲しいと思い、集まっている人達です。入場に際し検温や除菌も行っています。市長は先の集会でも市民の声を出来るだけ聞いて結論を出したいと仰っていました。そうであれば、事務方から時間制限の話があっても、市長判断でそれを正す位の気概が欲しかったと思います。これだけでも市長のこの会に対する姿勢と真剣さの度合いが伺われ残念でなりません。
2.司会の方のご意向に沿わず申し訳ありませんが、防衛省の見解に対する意見は他の方が適切な指摘をされると思いますので、私はより根本的な問題についてお話をさせて戴きたい。
3.市長は昨年来市民の分断への懸念を度々口にされ、それを基地化への賛否を明確にしない言い訳にしているように感じますが、率直に言って、分断が広がったとすれば、そもそもその原因の一端は、市長の行動力不足と発信力の弱さ、言動の曖昧さにあると私は思います。
市長は、在任中に、市長の言われる「メリットよりデメリットが多い」ことの具体的内容を
市民に直接語り、理解を得る努力をどれ程してきたでしょうか?
交付金に頼らない地域振興策についてどれ程具体的に市民に示したでしょうか?
市長は広く市民の声を聞いたとの話でしたが、一部業界団体の意見だけで、私が知る限り、私達一般市民の声を聴く機会はほとんどありません。以上のプロセスを十分踏まえず、防衛省に早々と「特段の配慮」を要請し、条件交渉に入ったことは余りに安易で無責任な進め方であり、多くの市民特に市長を一生懸命支援してきた人達は強いショックを受けています。
今回やっとこうした市民との意見交換の機会が持たれましたが、正直遅きに失したと思います。失礼ながら、この意見交換会が市民の意見に耳を傾けたと言うパフォーマンスに終わらないことを祈るばかりです。
4.また、市長の言う市民の分断に対する懸念ですが、賛成派・反対派何れの人達も島の将来を
思ってのことです。私はいわゆる反対派ですが賛成派の人と親しく酒を酌み交わしながら議論したことがあります。しかし、これは健全な議論であって、喧嘩などではありません。
島での生活が平穏で豊かになればこうした分断は自ずと氷解します。
市民の多くはその位の見識はあります。市長には市民を見くびらないで欲しいと思います。
3.八板市長は種子島の歴史に将来必ず名を残す存在になります。ただ、残し方は2通りあります。
一つは「あの時、八板市長であったお陰で島の平穏と島民の命と生活が守られた」。
もう一つは「あの時、八板市長であったことが島民にとって何よりの不運であった」です。
4.政府は国を守ることが第一義です。その為に一部の国民が多少犠牲になってもやむを得ないとすら考えます。しかし、地域行政のトップは地域住民一人一人の平穏な暮らしと命を守ることが第一義だと思います。
5.馬毛島問題は誰が市長であっても、国を相手の極めて厳しい戦いです。しかし、5年前、八板市長はそれを承知の上で、基地化反対という強い信念を以って立候補し、多くの支持を得て、当選しました。どうかあの時の強い信念を思い起こし、今一度原点に立ち返えり、勇気を奮って戴きたい。
5.これからが市長の正念場です。市民にどうか不運な思いをさせない様、末代まで禍根を残すことの無いよう、地域行政の長として、政府・防衛省と堂々と渡り合って戴きたいと思います。
6.ご存知の通り、市長の卒業した榕城小学校の榕城魂は前田豊山の言われた「信無くば立たず」です。市長はその何よりも大切な市民の「信頼」を裏切らないで戴きたいと思います。
7.色々厳しいことを言いましたが、これは私の市長への応援と期待の裏返しです。
頑張って下さい! 以上です