◎「和田香穂里 戦争をさせない種子島の会」facebookより
種子島での自衛隊訓練<10月26日(月)~11月5日(木)>の様子をご報告します。
まずは、西部方面隊実動演習。
昨年と同様、南種子町前之浜海浜公園で、これもまた昨年と同じ水際地雷敷設装置の訓練や、水際障害物構築訓練。
ただ、明らかに昨年と違うのは、銃の携行が当たり前になっていること。1枚目の写真は逆光で距離もあるのでわかりづらいですが、全員が銃を携行しています。
また、砂浜の形状も昨年以上に大きく変えているように見えました。黄色い重機は地元業者からのリースとのことです。
別の日には熊野海岸も使ったようです。
こちらは、同じ日(10月30日)の長浜海岸。日米合同訓練の一部である水陸機動団演習の一環だと思われます。
上陸したばかりのLCACと、前之浜同様に銃を携行し、隠そうともせずに住民に説明する隊員。こんな光景が日常生活のすぐ隣にあることは異常です。
でも、近隣を含めて、種子島の人々はこの実態をよく知らないままです。
続いては10月31日に長浜で行われた、水陸機動団装備品展示の様子です。前日の物々しさとは打って変わった、「明るく和やかな」雰囲気の中、LCACの上では空自航空音楽隊演奏が行われ、その横では海自紹介コーナーで女子高生が熱心に説明を聞く姿が見られました。そのテントには「中種子町」の文字。中種子町は、町内全域どこでもいいから、自衛隊施設を誘致したいとして、町、議会、民間共同の協議会が動いています。
さらに今回の目玉?は「水陸両用車(AAV7)の体験試乗」。昨年までは水際地雷敷設装置の試乗でした。
ただ、今回は場所が市街地から若干遠いことと、コロナ対応の名目で、市街地(文化ホール「こりーな」駐車場)で受け付けた上で、バスでの送迎ということもあってか、見学者は少なかったようです。
中学校で名前と連絡先を提出させる事前受付簿が配布されたことは、関係ないと思いますが・・・
そして、一部は定期フェリー、大半は借り上げ民間船「なっちゃんWorld」で西之表港から去っていきました。
当然、神出鬼没夫婦スタンディング敢行です。
今回の各種演習も、基地の無い種子島の一般海浜や公園などを使って行われています。
紹介した銃の携行や、一般道を自衛隊車両が頻繁に通行すること、迷彩服で買い物に来ること、社会教育施設での宿営など、見過ごせないことが多々あります。
西之表市の女性議員3人(長野ひろみ・橋口みゆき・和田かおり)は、九州防衛局種子島連絡所を通じて、防衛大臣に抗議と要請の文書を提出しました。